ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

書籍・雑誌

塩鮭色の女王様

石田衣良 / アキハバラ@DEEP オタク文化やITを扱った小説とゆうことで、その考証に対して当事者たちからツッコミが入って厳しい評価になっているフシもあるが、扱う対象が音楽、バンドでも、野球でもサッカーでも、金融でも医療関係でも裏社会でも、どこま…

デビル・命の限り

大槻ケンヂ / オーケンの のほほん日記ソリッド 『オーケンの のほほん日記』(1992年~1995年までの日記)の続編である本書には、1995年~1998年までの日記が収録されている。 患ってしまった不安神経症の苦しみから徐々に解放されてゆくオーケンであったが…

ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー

田中康夫 / なんとなく、クリスタル ページの右側が本文、左側のページはすべて、本文の中に登場する1980年代初頭のことを理解するためのキーワードに付けられた注釈が書かれているとゆうトリッキーな作りなので、本文を読んで・・・注釈を読んで・・・本文…

オペレーション:マインドクライム

昨日は、“ガンダムカフェ”へ行ったついでに“まんだらけ”で古本を買ったのじゃった。 『デュアルマガジン』の創刊号(1982年)じゃ。 当時、“タカラ(発売元は丸善)”が出していた、プラモデルを中心としたホビーの雑誌でありますね。 我輩はプラモ少年だった…

Bad Grown Ups

村上龍 / 69 sixty nine 最近でこそ、あまり読み返さなくなったが、この小説はかなりのお気に入りで、どのくらい気に入っていたかとゆうと、友人に勧められ借りて読み、その後自分でも購入し、ことあるごとに何十回も読み返すぐらい入れ込んだ。 高校生のと…

瞳にキッス笑顔にキッス

大槻ケンヂ / オーケンの のほほん日記 “TVぴあ”での連載、1992年~1995年までの日記をまとめた本書は、前半部はバンドのこと、UFOや超常現象とそれに纏わる本のこと、プロレスなど、オーケンの日常をタイトルどおり“のほほん”と書いているのだが、ページが…

マーチ・オブ・ブラック・クイーン

田宮俊作 / 田宮模型の仕事 田宮模型の社長(現:代表取締役会長)、田宮俊作氏による会社奮戦記は、先代が戦前営んでいた運送業から戦争を経て製材業、木製の模型メーカーと形態を変え、その後世界に誇るプラモデル・メーカーになっていく様子がダイナミッ…

ザ・ダウンワード・スパイラル

椎名誠 / 日本細末端真実紀行 椎名誠の作品については、完全フィクションの小説より、自伝的な小説やエッセイの方が断然好みだ。 エッセイ・・・旅のエッセイにもいろいろあって、世界各地の辺境を旅するハードなものより、『あやしい探検隊』のシリーズで、…

ブラッド・イン・ザ・プレイグラウンド

とんねるず / 大志 とんねるずの自伝、サクセス本、永ちゃんで言うところの『成り上がり』的な出版物。もちろん執筆ではなく語りおろしで、『天狗のホルマリン漬け』や2冊出ている『おいにい』のような笑いの要素はまったくナシ。 貴明、憲武が交互に登場し…

黒い安息日

とんねるず / 天狗のホルマリン漬け 1985年に出版された、とんねるず初の単行本は、当時の勢いをそのまま詰め込んだ内容となっており、今読むとかなりとっ散らかって読みにくい部分もあるが、帝京の同級生ネタなど、後にオールナイトニッポンで重要なポジシ…

ブラック・ダイヤモンド

喜国雅彦 / まんが王 1987年から1990年にかけて、“別冊 近代麻雀”に連載されていたのをまとめたもの。 すべて麻雀を題材とした漫画であるが、麻雀のルール等をまったく知らなくても楽しめる。 かくゆう私も麻雀のことはまったく知らない。高校生のときに一度…

シンス・ユー・ビーン・ゴーン

根本 圭助 / 図説 小松崎茂ワールド 購入したときにちょこっとだけブログに書いたが、もう少しなんか書こう。 この本には、画家、小松崎茂の初期作品から生涯最後の作品まで、膨大な数の作品がその歴史を辿る文章とともに掲載されている。 ボクの(今日の一…

パワースレイヴ~死界の王,オシリスの謎

泉麻人 / 泉麻人のコラム缶 わが青春の‘80年代が再評価され始めたのは、‘90年代の後半~‘00年代初頭にかけてだろうか。 その頃になって、‘80年代を回顧するオムニバスCDのリリースが多くなってきた気がする。(データに基づいて言っているわけではなく、ぼん…

ドダバ富士

雑誌『スイングジャーナル』が休刊する。 4年くらい前まで、バイヤーとして関わっていた頃も少数の固定ファン以外にそう動くアイテムではなかったが、“ジャズ・ディスク大賞"の季節にはCDと雑誌で組んで売り場に並べ、企画を立ち上げたりした思い出がある。 …

ソルジャー・ウィズアウト・フェイス

ワンダーJAPAN エリア別ワンダースポット300 珍スポット、廃墟、巨大建造物などディープなスポットを取り上げるナイスなムック『ワンダーJAPAN』の総集編ともいうべき内容で、オールカラーにて300ヶ所の物件を紹介している。 300ヶ所とゆうことで駆け足での…

ゲット・イン・ザ・リング

タモリ / タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリの坂道、高低差に対する愛情、造詣の深さには感服するばかりだ。 普段、何気なく登って降りて、たまに「また登り坂だよかったるいなあ」などと思って過ごしているが、この本をめくりそれぞれの坂に付いている写真(…

ストップ・ザ・カンバセーション

中村航 / ぐるぐるまわるすべり台 大学を辞めた小林がヨシモクとゆう偽名でメンバー募集をし、まず乗ってきたフレットレス・ベース弾きの尾崎さんに提案するセッション曲は、ビートルズの『ヘルター・スケルター/Helter Skelter』。 スタンダードであり、ビ…

奈落のボレロ

大原 利雄 / 命からがら―誰も行けない温泉 「週末には温泉でゆっくり」とゆう方にお奨め。 なわけないだろ。 いい景色を眺めながらゆったりと湯に浸かれるばかりが温泉ではない。 地図に温泉マークが付いている場所はすべて温泉だ。 険しい道のりにある危険…

イート・ミー・アライヴ

久住昌之×谷口ジロー / 孤独のグルメ 今更ながら買ってしまった・・・『孤独のグルメ』 どのくらい今更かとゆうと・・・この、文庫版の初刷りでさえ2000年のこと。 10年前か・・・ 以前からその存在自体は知っていたのだが、では何故買わなかったかとゆうと…

着信のドレイ

Guitar magazine (ギター・マガジン) 2010年 05月号 カラーでChar、来日したジェフ・ベック、土屋昌巳、まもなく来日のゲイリー・ムーア。白黒ページにはザ・コレクターズの古市コータロー、シャケ・・・など等。 Charのインタビューはいつもその問答が深く…

しゃきしゃきビーチタウン

越谷政義 / ジャパニーズ・ロック・インタビュー集~時代を築いた20人の言葉~ ・ミッキー・カーチス ・ムッシュかまやつ ・西哲也 ・エディ藩 ・鮎川誠 ・鳴瀬善博 ・頭脳警察 ・仲井戸麗市 ・ジョニー大倉 ・加納秀人 ・四人囃子 ・金子マリ ・鮫島秀樹 ・…

原宿メモリー

水木しげる / 総員玉砕せよ! 水木しげる氏の傑作戦記漫画の本書には、南方の最前線にいる末端の兵士の日常、死に様が淡々と描かれていて、その淡々としたタッチが戦争の悲惨さ、狂気、玉砕命令の理不尽さを浮き彫りにしている。100%実録ではなく、玉砕の顛…

東京百年おどり

上條淳士 / SEX 1巻が1989年、2巻が1993年、3巻~が2005年・・・と、タイムカプセルみたいな単行本化だな。 1、2巻は版型がコミックサイズじゃないのだ。もちろん後からコミックサイズの1、2巻も出ているが、2冊分のお金が惜しかったのか、部屋の収納に限界…

今度私どこか連れていって下さいよ

リリー・フランキー / 日本のみなさんさようなら リリー・フランキーによる邦画のみを対象とした映画評。 ん?映画評といっていいのかな?これは。 元々は雑誌『ぴあ』に連載していたコーナーをまとめたもの。 『ぴあ』だから週刊だ。 週刊とゆうことは毎週1…

コートダジュールで逢いましょう

ロック・ジェットVol.39 / レッド・ウォーリアーズ特集 ぎゃあっ! 今日、本屋で見つけてぶったまげた! 今年は1988年か? コレは古本とかバック・ナンバーじゃないよな? 2010年にレッド・ウォーリアーズが表紙の本が出るなんて・・・ と、ゆうことで、2日…

ブラインド・ブリーディング・ブラインド

中村うさぎ/だって、買っちゃったんだもん! この人の本を読んだのはこれが初めてなんだけど、なんかムチャクチャでけっこう面白かった。 「ムチャクチャ面白かった」とゆうよりは「やってることがムチャクチャで面白かった」っつうところだ。 口座残高98円…

愛・おぼえていますか

大槻ケンヂ / リンダリンダラバーソール (2002) ‘80年代後期から'90年代初めにかけて巻き起こったバンドブーム。その狂騒を自身のエピソード、当時活躍したバンド達のこと、そしてその後、一気にブームの潮が引いてゆく様など、あの頃のことをオーケン独特の…

ウォンテッド・デッド・オア・アライブ

とんねるずのオールナイトニッポン編 / とんねるずのおいにい2(つ)~ん 『とんねるずのオールナイトニッポン』のコーナーに寄せられたネタや傑作フリー・トークを再構成しまとめた書籍第2弾。1989年発売。 ページをめくると、『サイキックソルジャー山口』…

のっとおんりぃ★ばっとおるそう

今日は日中、暖かかったなあ。 まあ、本格的な春は先だろうけど。 春になると思い出す・・・ 上條淳士 / To-y この漫画、始まりが高校入学直後、春の設定なんだよなあ。 ‘80年代ロック漫画の金字塔ですね。 シャープな線のスタイリッシュな画風は、その後多…

イヤーエイクと契約するんじゃAxCxもおしまいよ

本秀康 / たのしい人生 雑誌『レコード・コレクターズ』に掲載の漫画『レコスケ』でお馴染み、本秀康さんの単行本でございます。『ガロ』や『クイック・ジャパン』に掲載されていたモノを中心にまとめてあります。『レコスケ』の番外編も収録。 この人の描く…