ドダバ富士 - ジェフ・ゴールドスミス日記

4年くらい前まで、バイヤーとして関わっていた頃も少数の固定ファン以外にそう動くアイテムではなかったが、“ジャズ・ディスク大賞"の季節にはCDと雑誌で組んで売り場に並べ、企画を立ち上げたりした思い出がある。

『スイングジャーナル』をその場でバイヤーズ・ガイドとして機能させ、ある程度はCDの売り上げにも貢献できたと思う。

版元にとって、多数の出版物のうちのひとつではなく、『スイングジャーナル』と、先に休刊した『アドリブ』が柱だったとゆうことは、会社自体どうなるのだろうか。

雑誌、とくに音楽誌の休刊に関しては、もう完全に驚くとゆうことはなくなってしまった。

雑誌でジャズといえば、専門誌ではなく『月刊プレイボーイ』で“ブルー・ノート特集"などのジャズ関連特集があるときにも、同じようにジャズのCDと共に置くと『プレイボーイ』がビックリするぐらい売れた。あれは、専門誌ではないので初心者にも優しく、しかもけっこう深い内容だったからだな。最初にその現象を知ったときには慌ててバックオーダーし、返品期限ギリギリいつまで店頭に置いていられるか版元と交渉した記憶がある。『月刊プレイボーイ』はジャズだけでなく、ロックの特集も充実していた・・・んだけど、今回の『スイングジャーナル』よりだいぶ前に休刊してしまっているんだよね。

なくなる、寂しい、どうしよう・・・とゆう地盤沈下としてだけ捉えるのではなく、これは地殻変動で、隆起する部分には何があって、それならどうする・・・とゆう、まあそんな感じでモヤっと考えを巡らせているのであ～りました。