『エビとしし唐のカレー風味炒め』
<材料>
- エビ (バナメイ) 70g
- しし唐 4本
- ナス 1/2本
- ピーマン 1/2個
- タマネギ 1/4個
- ニンジン 20g
- カレー粉 少々
- 塩 少々
- コショウ 少々
- 醤油 小さじ1杯
- サラダ油 小さじ1/2杯
エビは背中に切れ目を入れ、背わたがあれば取り除き、片栗粉を振った塩水に漬けます。しし唐には切れ目を入れます。フライパンにサラダ油を熱し、エビを炒めます。エビの色が変わってきたら、ニンジン、タマネギ、しし唐、ピーマン、ナスの順に野菜を入れ、炒めます。 砂漠を歩き続けて何日目になるだろうか。独りで何十キロも歩いてきた。水は、最後の1リットルボトルに手をつけてしまった。せめて今日の陽が落ちるまではもってくれ。
今、俺の眼には遥か前方の大きな街が映っているが、これは蜃気楼だ。分っている。分っている。今度こそと思って何度も騙された。その度に俺は絶望した。だから、今俺の眼に映っている街も、幻だ。
そうつぶやきながら歩いていると、彼方に揺れる街の幻とは違う影があることに気付いた。何だろう?ずっと強烈な日差に晒されていたのと、疲労からか、眼の焦点がうまく合わない。何だ?あれは。
歩を進めても一向に近づいてこない蜃気楼と違い、影は確実にこちらへと向かってくる。
人だ。人間が歩いてくる。
蜃気楼ではない。そして、肉体、精神が限界を超えたために見える幻覚でもないようだ。誰かが歩いてくる。
広大な砂漠の中で、小さな影が私に向かってくる。輪郭がはっきりと見えてきた。男だ。
帽子を目深に被って、サングラスをかけているので、表情は見えない。
しかし、その歩みは砂を踏みしめ確実にこちらへと進んでいる。
50m…30m…15m…
とうとう1mの距離で相対した。
私は進路を譲ろうと、自分の右手へと避けた。同時に男も同じ方向に避けようと足を出したので、互いの進路を塞いでしまった。これではすれ違えないと、私は左に避ける。男も同時に右手…私からみると左に足を出した。また同じ方に避けてしまった。しくじった。 まるでバスケットボールのディフェンスみたいな格好になってしまった。
「すいません…」
私は、三度同じミスはしないぞと、一呼吸おいて右手を平手に伸ばし、分りやすく右斜め前を指してその方向に避けた。男も三度はないだろうと思ったのだろう。ゆっくりと私の左に避け、私たちはすれ違った。
すれ違うとき、男も小声で「すいません」と言った。
ばつ悪く、少し笑っているような表情に見えた。
私たちは砂漠の中で無事にすれ違い、またまっすぐに歩き出した。
完成です。お疲れ様でした。
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