ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

マギーズ・ファーム野茂

The Rolling Stones / On Air (2017)

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ストーンズBBCライヴ音源がやっと出た!ビートルズツェッペリンもだいぶ前に出したぞ!

…と、思ったけど、逆にストーンズは聴衆の前でやってるライヴ盤をコンスタントに出してるから!じゃあおあいこですね。そうなんでもかんでも欲しがるなよ。

演奏が若い!若造!でも去年出た『Blue & Lonesome』と本質は変らない、地続きな感じはする。メンバー2人代わってるけど。顔のしわが増えたのと同じくして、演奏のコクが増したって感じで、それ以外は変わらないんだなあ。

ビートルズBBCライヴをかぶってるチャック・ベリー・ナンバーを聴き比べると解釈の違いが分かって面白い。とくにチャーリー・ワッツリンゴ・スターの違い。ドラムのノリが両バンドのキャラクター、その土台を作っている感じがする。

 

 

 

On Air

On Air

 

 

 

マギーズ・ファーム野茂

U2 / Songs Of Experience (2017)

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前作に続き、今回もプロデューサーの中に、デンジャー・マウスがいる。で、前作にいなかったスティーヴ・リリーホワイトが復活してる。ブライアン・イーノとダニエル・ラノワがいないので、空間の広がり演出みたいなU2節は希薄。

全体の印象としては地味!…だけど、ちゃんと堅実なU2メロディーが支配してるので大丈夫。大丈夫ってなんだよ!

けっこうエレクトロなのが散りばめられてるけど、90年代の『POP』みたいな突飛な感じじゃなくて、今回は馴染んでる気がする。時代的に、ロックに当てるエレクトロ要素のチョイス幅が広がったのかもしれないし、『POP』のときは冒頭『Discothèque』の印象強すぎたのかもね。キツいシャレのはずがシャレになってなかったみたいな。今回はテクノロジーが自然に融合してる。

で、そんなことよか(!!)問題なのは、iTunesで興味ない人にまで無料配信しちゃって問題になった前作『Songs of Innocence 』の内容を俺まったく覚えてないんだよ!リリース時にはちゃんと聴いたから、また聴けば思い出すかもだけど。U2って俺ん中でけっこうな重要バンドなんだけど。自分の年齢もあるし、バンドがアルバムの枚数重ねたのもあるし、さらに昨今の音楽聴く環境変化の影響で、定額払えばとんでもない数の曲が聴けるじゃん。

楽曲との向き合い方ってのは、パッケージ主流時代の方が幸せだったかもね。おこずかいで買える範囲ってのが、脳味噌のキャパと釣りあってる気がする。

 

 

SONGS OF EXPERIENCE (DELUXE EDITION) [CD] (4 BONUS TRACKS)

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マギーズ・ファーム野茂

2017/11/26 The Birthday TOUR 2017“NOMAD”@Zepp DiverCity Tokyo

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…と、いうわけでThe Birthdayのライヴを観た!

 

日曜開催で18時開演だから晩飯は後でいいや!翌日休みとったし!

 

「ハーッピバースデ~♪」とSEが流れて、フジケン、キュウ、ハルキとメンバーが出てきて、最後にチバがフロアにグッと睨みを利かせて始まったのは最新アルバム『NOMAD』の通り、『24時』。あ!!これ、チバはギター弾かないのか!ハンドマイクでライヴ開始。所々、旧曲を挟みながら『NOMAD』の曲が放たれてくわけで。『NOMAD』って、モノクロの世界っつうか、激渋な曲が多い印象で。アッパーな曲もなんか黒光な、そんな印象。ミドル・テンポでぐぐっと重心を落とすところもあったり、それでも会場はまったりしない感じで、緊張感を持ったままライヴが進んでくわけね。

NOMAD』以外だと中盤、『Red Eye』でのジャジーなソロ回しがかっこよかったな。

あーーーーーと、そうそう、『プレスファクトリー』ではバンド・ロゴのネオン管がスススーと出てきて、白熱電球が上から下りてきた。

続く『夢とバッハとカフェインと』は、シングルとしては渋めだとリリース時から思ってて、曲単体としては今でもそう思ってるんだけど、アルバムの中やライヴの流れで聴くと十分キャッチーと思った。渋キャッチー。

そこから本編ラスト、『抱きしめたい』までの4曲はすべて『NOMAD』から。アンコールの後、客電が点いてからまたアンコール、『ローリン』で終わった。

今回、『NOMAD』からやるのはまあ当然として、それ以外で「これやったらいいなー。これはやるだろうなあ」ってのは俺まったく外れたのね。Zepp DiverCity公演は2デイズで、どちらかといえば1日目の方が聴きたい曲やったらしくて。もっと言えば、東京以外の方であれやったのかよ!みたいな。それでも納得させてしまうのがこのバンドの特性っつうか、現状をよく表していると思う。もう結成から10年以上でフル・アルバム9枚。普通そうなると、これは外せない、やらないと客が納得しないって曲が5曲や6曲、いやもっとあるのに。本編終盤はずっと最新作からだかんね。

ブレイク途中でもないし安定期でもないし、予定調和なくひたすら攻めのロックンロールが続いてくってのは凄い。

 

 

LIVE AT XXXX(完全生産限定盤)

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チョコクロワッサン日記

DIAMOND☆YUKAI / YUKAI THE BEST 1990-1996 (2017)

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タイトルが1990-1996なのにソロ初期曲が入ってない!…と、思ったら、定額配信は15曲入り、CDは2枚組で31曲入りでそっちには初期のも入ってた。ソロ・デビュー・シングル『DIRTY HERO』のカップリング、『イカサマだらけのルーレットゲーム』だけ手元にないからCDの方買えばコンプリート出来るんだが…まあいいか。

配信だとイーストウエストジャパン時代のが入ってなくてポニーキャニオンの音源のみってことか?

架空のバンド設定で意図的にバンド・サウンドで仕上げたイーストウエストジャパン時代の『SHADOW BROWN & BLACK PIRATES』以外は、ソロの音ってきれいすぎるというか整然としすぎと思えて、当時は物足りなかったんだけど、こうやってベスト盤の流れて聴くといい気がする。それってまさしく90年から96年の、レッド・ウォーリアーズの不在感、シンプルで荒々しい音が欲しい!ってことだったと思うんだけど。今となっては、すべて20年以上前の曲だしレッド・ウォーリアーズの再結成も経てるからソロも良い曲あるなあと。

いろいろな人が参加してる中で、例えばキーボードの三国さんはレッズでも弾いてるし、ドラムのJOEだって、バンド出身だし、ギターのichiroはブルースの人なのに、ソロ・アーティストの音になるんだよなあ。まあソロだからバンドの音に寄せることもないんだけど。楽器のフォーマットはそんなに変わらないのに不思議だね。鍵盤や管楽器が多めとかの違いなのに、バンドの音にはならない。

ベストだからキャッチーというか、この並びだとホント二枚目な曲が多いな。二枚目って枚数のことじゃなくて、二枚目な男のってことだかんね。

 

 

YUKAI THE BEST 1990-1996

YUKAI THE BEST 1990-1996

 

 

マギーズ・ファーム野茂

Noel Gallagher's High Flying Birds / Who Built The Moon? (2017)

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1曲目のインスト曲、タイトルが『フォート・ノックス』だって!!!フォート・ノックスのゴキは元気かなあ…

…と、いうわけで、ノエルの新譜これけっこういいかも。

アルバム前半のキャッチーさは見事。後半にぐっと地味というか渋くなるけど、並びとして意識してるのかもしれない。U2の『ヨシュア・トゥリー』だってレコードB面は地味だしな。

エレクトロ・サウンドだったりサイケだったり、まあオアシス時代にもあったっちゃああったんだけど、バンドのイメージではないところでやってるので、同じノエル節でありながら似ていないし、オアシスの中期以降に感じたもどかしさもない。もっと純粋に楽しめる。

 

 

 

フー・ビルト・ザ・ムーン?(初回生産限定盤)(DVD付)

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Hells Bells

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そうですか…マルコム・ヤングが死んでしまいましたか。

2014年に、認知症でバンドを離脱というショッキングな事実があるから、突然で驚きという感覚はない。でも、まだ64歳だからなあ。若いよ。ヤング・ファミリーでは兄ちゃんのジョージ・ヤングも先月死んでしまったし。

 

来日がすごっっっく少ないAC/DCのライヴ、2010年に観ることが出来てよかった。動のアンガスとは対照的に、マルコムは黙々とリズム・ギターを弾いてコーラスとるときだけ前に出てきてた。マイクが立ち位置にあるんじゃなくて、コーラスだけ前に出てまた戻るんだよ。あれを生で観られたのがよかった。

jeffgoldsmith81.hatenablog.com