ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

2023/02/01 VIVA! LOVELY REINA 〜 ラヴリー・レイナ 追悼ライブ 〜@渋谷 duo MUSIC EXCHANGE

ラヴリー・レイナさんの追悼ライヴを観た。

もう!なんで自分よか年下の追悼ライヴ観なきゃいけないの!と、思って、手帳に日付書きつつも、チケットの申し込みはずっとためらってたんだよね。でも、年末の原始神母ライヴを観た帰り道の日比谷線に乗りながら意を決して申し込みメールを送信した。

 

彼女を最初に観たのは2014年のキネマ倶楽部でやった原始神母。その翌年にMt.Deliciousの5年ぶりツアーで観た。以降、原始神母やBig Mountain Blueでずっと観てたという感じ。

 

そうこうしてたら、彼女のインスタライヴに参加してるとき、このブログで書いてる俺のライヴレポートを「いつも見てるよー」ってなって、「見てんの!?」とビックリした。渾身のソロアルバムをレビューした記事は、「どれ?どれ?送って送って!」ってURL送ったり。そんな歌手あんまりいないよ!

 

追悼ライヴなんて、どんな感情持って行けばいいんだ?行く前の昼間の行動とか調子狂うなーと思いつつ、実際行ってみるとシャケのプロデュース力なのか、彼女の魂を祝うといった感じで有意義なライヴだった。

 

シャケとラヴリー・レイナが知り合うきっかけとなった鳥井賀句氏を司会に、Mt.Delicious、Big Mountain Blueがパフォーマンスし、演奏は原始神母で一緒の冨田麗香さんがラヴリー・レイナのパートを歌ったり、ラヴリー・レイナ本人の音源と同期して再現した。麗香さんはダンス?振付も同じ感じでやってた。

あと、扇田裕太郎さんがラヴリー・レイナが気に入ってたという自身の曲を弾き語りしたり、ソロアルバムを一緒に作ったピアニストの杉山英太郎さんが歌ったり。合間に音源、動画やスライドショーで彼女の活躍を振り返ったりという全部出しのライヴだった。

 

昨日の演奏聴いててあらためて思った。シャケの活動、Mt.Deliciousがあってその次にBig Mountain Blueでも組んでるってことはシャケにとってラヴリー・レイナは、レッズが活動休止して富士山の方に行ってからの、なくてはならない存在だったんだな。ギタリストが自分の声で歌うのは、自己の中を掘り下げる感じで、それがラヴリー・レイナのスキャットを得たらグワーっと宇宙に飛んで行くものになるんだよね。

 

ラヴリー・レイナはレベッカNOKKOみたいな紅一点、センターに立つヴォーカルでもないし、かといってバッキングヴォーカル、ダンサーでもないし、それでいてどの要素もあるみたいな、さらに歌詞よりスキャットの方が多かったり、ホント不思議な唯一無二の存在だったんだなあ。他に似た人がいないんだから、今後のシャケのソロ活動の色も変わるかもしれない。

 

トリは原始神母で、「虚空のスキャット」はもう何とも言えないものになった。そしてまさか「原子心母」をやるとは思わなかったな。あの長尺の中で音源同期ってどうなってんの?克己さんが頑張ったの?

 

シャケはブログで「どんなにムカつく瞬間があっても」って書いてるし、最後のMCでも「ムカつくこともあるんだけど」って言ってたのがなんだか笑っちゃうんだけど、ひとたび彼女の声で「あー----!」って始まった瞬間に何もかも吹き飛んで、もうもの凄い世界が広がるからずっと一緒だったんだな。

 

 

VIVA!  LOVELY REINA!!ちゃんと書いたから本人読んでよね!!