ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

君と救急車

The Willard / Great Voyage Of Golden Chapter Ⅸ @ Shibuya O-WEST

 

あれ?O-WESTがなんかいつもと違うな~とおもったら、看板がライトアップされていない。節電?帰りのときどうだったか、確認するの忘れた。

つうか、下にあったコンビニがなくなってるじゃないか!!まあライヴに行っても、あそこの店で何か買うってとこはなかったんだけど。

さてウイラードのライヴ、西尾智浩氏の後を受けて登場、新ギタリスト内藤幸也氏のお披露目である。

再結成ARBで弾いていた彼がウイラードにどんな風を持ち込むのか。

ライヴは『Good-Bye Vacant Days』でスタート。2曲目で、ワオッ!『Untouchable』 だよ。

内藤氏は、ワンレン状態に伸びたロン毛とユラユラと揺らしながら、オールドのテレキャスをプレイ。要所で激しいアクションも見せる。後でストラトにも持ち替えて、使用頻度は同じくらいだったかな。KLANもスティングレイがメインで、終盤にリッケンバッカー使用と、ベースを持ち替えていた。

最初のMC、JUNにメンバー紹介された後に内藤氏の見せ場が訪れる。

『Tangerine Sky & Tiny Daisy Chain』 で、ジミー・ペイジが持っているみたいなWネック・ギターを持ち出し、独特のキラキラしたイントロ・フレーズと、歌バックを12弦、ソロを6弦で弾き分けていた。俺が今まで観た中では、ウイラードのステージに12弦って初めてだったんだけど、今までにあったのだろうか?

Wネックは『Chase The Shooting Star』でも活躍していた。

内藤氏加入のライヴを観ての印象は、「ウイラードがロックンロール・バンドになった」という感じかなあ。勿論、JUNがイニシアチヴを握る世界観とサウンドは、メンバーが替わっても大きく変化することはないので、あえて表現するならだけど。

様々なスタジオ・ワークをこなす西尾氏が弾いていたときは「面白いからもっとミス・マッチな部分を出しちゃえ!」とか思って観ていたんだけど、内藤氏はもっとストレートにロックンロールなのかな?(“SUPER BAD”とか“MUTE BEAT”まで遡るとファンクとかダブか)

なので、『Prank Star A Go Go』や『Transylvanian Rose』のような、“ロックンロール”の“ロール”がより前面に打ち出されたような曲ではさらにガチっとはまって魅力倍増な印象を受けた。ドラムの大島氏もバンドがだすビートの中で、シャッフルの要素を重視するドラマーだし。

西尾氏のギターは今までのウイラード像からはみ出た部分も含めて好きだったんだけど、唯一疑問だったのが『Stinky Vice』 のイントロ、高いポジションのEを使って弾いていたところ。そこが内藤氏になって低いEに戻っていた。これは個人的には内藤ヴァージョンの方が好きだな。でも、オリジナルの「ガッガッ!」と刻むといった感じより、もっとストロークを活かして弾いているみたいだったので、これは内藤氏ならではの味というか解釈が入っているといっていいのだろうか。

アンコールでのカヴァー曲はストーンズの『We Love You』。

あ、そうだあとアンコールでは、珍しくJUNが本編で被っていたハットを脱いで歌ってたよ。

JUN曰く、今回から「船に乗り込んだ」内藤氏を交えてのウイラードは今後、どんな航海を見せてくれるのだろうか。

ライヴ終了後の一休み、甘いものを口にしたくてコーラを飲もうとしたが、O-WEST周辺の自動販売機ではどこも120円。底値で110円だったので、「100円のはないのか!!」と探したが見つからず、あまりしつこく探していると終電がなくなるし、なにより「なんで俺は土曜夜の道玄坂ラブホテル街を、空室じゃなくて100円のコーラを探して彷徨っているんだ?」と馬鹿らしくなり、コーヒーならあったので結局100円のブラックコーヒーを買って飲んだ。そして帰路に着いたのであった。

こんな締めでいかがか。

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(2011/05/18)

ウィラード

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