ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

今、話したい誰かがいる

The Birthday / GOLD TRASH (2015)

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10年目にして初のベスト盤つうことで、この収録曲だけで流れをつかんでみると、俺が前々超昔から思ってたことがなんとなくゴゴゴと浮かび上がってきた。

これを説明するにはミッシェル・ガン・エレファントまで遡らないといけないいんだけど…

ミッシェルのブレイク期、『Chicken Zombies』までって、チバが書く歌詞って意味の説明がつかないようなシュールな詩が多かったんだよね。それがあのサウンドとガッチリと合ってて。『ギヤ・ブルーズ』で頂点を極めて、ロック・シーンの何かを背負ったからか何なのか、それ以降は歌詞が意味を帯びてきて。『ロデオ・タンデム・ビート・スペクター』ではトーキング・スタイル?つうの?メロディじゃなくてホントに言葉って感じで攻める手法も導入されて。メロディのある歌の方も、必殺の一撃的な意味のあるフレーズをぶち込んでくるんだけど、どうも座りが悪くて俺のミッシェル熱は冷めちゃったところがあるんだよなあ。

このベスト盤の前半は、その名残りがあって、試行錯誤してる感があった。後半の、ギターでフジケンが加入してからの曲は、チバの中の変化か、フジケンのギターに呼ばれての化学変化か、メロディと歌詞のガッチリはまり具合が復活してる。復活というか、ミッシェル中期までの、つかみどころのないシュールな詩ではなくて、意味のある言葉とメロディがかみ合ってるっていう、The Birthdayならではのステージに来てる。

ミッシェルがデビューして解散までが、だいたい7年くらい?The Birthdayは10周年のベスト盤だから、もうミッシェルのメジャー活動より長いんだよなあ。こないだの武道館って、三度目の武道館公演だっけ?大ブレイクしたバンドの次のキャリアで、ここまでキメてるって、何気に凄いよな。活動長いし、曲も最近の方が充実してる(と、思う。俺は)って、なかな出来ないよね。

 

 

GOLD TRASH(完全生産限定豪華盤)(Blu-ray Disc付)

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