ダイヤモンド☆ユカイ / 育爺。
『タネナシ。』に続いて、講談社から出たユカイの本だよ。その前の『成り下がり』は光文社だけど、そこから一つの流れとして読めるっちゃ読める。
不妊と向き合う内容の『タネナシ。』から１８０°変わって、長女と二子の男の子を育てるっていう、激変ぶり。ユカイは三世代同居ではなく、双方の親とも別の家に住んでるから、そりゃ大変だ。奥さんと二人で三人を相手にすんだもの。しかも２０代じゃなくて４０後半～５０代の体力でやってんだもの。育児本としてはとくに目新しいものはないと思うんだけど（つうか他の育児本を読んでないか）、そこかしこにユカイなりのセンスが出ているので面白い。そういえばシャケも、ネットで子育てについての連載をやってた。アレもやはりシャケ哲学が貫かれていて面白かった。
三冊の著書はどれもけっこう面白く読ませてもらっていて、ミュージシャンとしてのアルバムより面白いと困っちゃうんだけど、もうここまで来たらＴＯＫＹＯ ＭＸでやってる『ニッポン・ダンディ』のコメンテーターでも佐野の観光大使でもなんでも頑張ってほしい。８０年代は「芸能界をぶっつぶせ」と息巻いてレッド・ウォーリアーズでテレビ出演したユカイだけど、こっちも歳を取っていろいろ受け入れらるようになってるのでこれもよし。あとがきで先日他界したサンミュージックの相澤会長のことにも触れてて、そうなんだよね今ユカイがこの席にいるのって相澤会長あってのことなんだよね。
 | 育爺。
(2013/06/21) |
