…と、いうわけで、埼玉会館で、イベント『浦和ロックシティ再始動!!』を観た。
埼玉会館の大ホールつったら、1988年の『HEAVY METAL DAY'S Vol.7』以来だな!
昔から、レッド・ウォーリアーズのシャケがルーツ語りやインタビューで、『浦和ロックンロールセンター』という言葉を出していたので、そのコミュニティのことは知っていた。
昨年2020年は発足50周年。新型コロナで1年遅れて記念ライヴが行われたのである。
オープニングアクトのEITA&THE SUPER ROCKETSに続いて出たSUPERBLOODはドラマーが大内“MAD”貴雅だった。MADは、前述の『HEAVY METAL DAY'S Vol.7』にアンセムで出てたんだよな。だから俺は埼玉会館で二度目か。ギターのOKAHIROは昔、ダイヤモンド☆ユカイのソロツアーに参加してた。
続いてのストレイトは、今回一番興味があったバンド。シャケと、サブラベルズのキーチがアマチュア時代にレベッカ、サブラより前に組んでたってことで、名前だけは80年代から知ってたんだけど。40年ぶりにやるということで、これを観に行ったといっても過言ではない。キーチはヴォーカルじゃなくて当時はベーシストで、ベースめちゃめちゃ上手かったな!サブラ解散後にハードコアのG.I.S.M.でベース弾いてたもんな。その後ギタリストとしてポップロックのバンド組んでたし。何でもできるんだな。
音源なんか聴いたことないので想像するしかなかった音楽性だが、レッズとはちょっと違う感じのロックンロールだった。その後のレベッカでは、意識的に当時最新型だった音楽性、ニューウェーブやビートロックを取り入れてロックンロール色は排除したんだろう。そんでレッズでロックンロール回帰したってことか。
長沢ヒロ with バンドは、キーボードがホッピー神山。ウイラードの30周年記念ライヴ以来だ。んで、ドラムの湊雅史はレッズのサポートやってたから、新宿ロフトとかだっけな?何度も観たよ。
んで、安全バンドの長沢ヒロさんはこのライヴの一番キーマンで、浦和ロックンロールセンターの歴史って安全バンドの存在が大きいし、あとユカイのソロデビューって長沢さん一緒にやってんだよね。デビューライヴの武道館でもベース弾いてたんだっけ?
矢口早苗 DARK SIDE OF THE MOONは、ギターが森永淳哉。ユカイデビュー時のギター。ベースが寺沢功一。寺ちんは清史祭りのときにキヨシのバンドでベース弾いてた。ドラムが高橋まこと、まこっちゃんだよ。まこっちゃんはBOØWYより前にストレイトに一時期いたんだよね。
安全バンドと四人囃子の合体、安全囃子。四人囃子はすでにメンバー他界してたり、安全バンドもコロナの影響で全員揃わないので、合体バンドになったらしい。安全バンドと四人囃子って、洋楽志向なシャケのジャパニーズロック原風景なんだろうな。安全バンドとともに、四人囃子の名前も昔のインタビューに出てた。
友情出演で金子マリが登場して、とんでもないオーラを発して歌ってた。俺は80年代のロックがルーツの世代だけど、70年代恐るべし。
続いてレッズの2人。今回はレッド・ウォーリアーズとしてではなく、ユカイとシャケでアコースティックセットを披露。アコギ2本じゃなくてユカイはギターなしのロックスタイル。シャケはアコギだけどけっこうロックなセットリストだったな。途中ではじめに出たEITA&THE SUPER ROCKETSの英太がパーカッション、あとおなじみ三国さんも加わった。
イベント最後は、ユカイとシャケ、長沢ヒロ、高橋まこと、三国義貴、森永淳哉という布陣でスペシャルセッション。安全バンドの曲やユカイのソロ曲、レッズの『バラとワイン』などをやった。
ユカイの『いかさまだらけのルーレットゲーム』(『DIRTY HERO』のカップリング)を取り上げたのはなんでか?と思ったら、作曲がユカイ/長沢ヒロの共作なのね。
今回シャケは、ストラトタイプのギターじゃなくてビル・ローレンスのハムバッカー搭載モデルだったので、ハムバッカーで『バラとワイン』を弾くというレアな組み合わせでちょっと得した気分だったな。レッズとBOØWYと安全バンドで『バラとワイン』て、なんかすごいな。
10代でレッズの活躍を見てる頃にはまさかレッズ前史のストレイトを目撃するなんて夢にも思わないし、浦和ロックンロールセンターを体験するとは考えもつかなかったので貴重な経験になった。
あ!あと、メタルバンドはひとつも出てないのに、80年代ジャパメタの人たち、俺的にお馴染みの人たちが多かったな!埼玉会館だからか?