ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

グッド・フレンズ・アンド・ア・ボトル・オブ・ピルズ

globe / CRUISE RECORD 1995-2000 (1999) 

ビミョーっちゃあビミョーなのは、どうも1999年には、globeの人気は全盛期を過ぎており、このベスト+新曲で構成されたアルバムが、globeにとって最後のミリオン達成になったという事実。だから、時代の熱気を感じるなら、これじゃなく1stアルバムを買った方が良かったんかなあ。当時の印象というかイメージとしては、70何分収録のCD2枚組くらいは、俺でも知ってる必殺のヒット・シングルで埋め尽くせると思ってたんだが。収録されているヒット・シングルと、新曲の間には温度差があるんだよ。天下のglobeなんだけど、全編がマックス・テンションで駆け抜けるメガ盛り牛丼一直線というところまでには至っていない。まー、小室哲哉はglobeだけじゃなくて、小室ファミリーへのプロデュースもあったし、ファミリー以外への楽曲提供もあるし、それ以前にはTMNの活動もあったから、どんだけ作ってんだってぐらいにのヒットを世に送り出してんだけどね。そして、このアルバムに収録されている、メガ・ヒット・ナンバーは、やっぱし放つエネルギー量が凄い。 宇多田ヒカル登場以前の磁場発生装置としてはこれ以上ないのではという要素がこれでもかと詰め込まれている。

KEIKOってロバート・プラントで、さらに音楽製作にデジタル技術が欠かせなくなった1990年代の、しかもそのデジタルを大幅に導入していた小室サウンドなもんだから、なんかもう「音楽サイボーグか!」って感じの佇まいで、なんかもう凄いんだなあ。ルックスも、真っ金髪だったし。

『FACES PLACES』に出てくる年号って、当時から「意味ありげで個人的情念がこもってるなー」とか思ってたんだけど、最近調べてみたら、なるほど小室にとっての節目的な年が並べてあるのか。検索して出てきた答えも憶測ではあるけど。嗚呼、ネットって便利ですね!

CRUISE RECORD 1995-2000CRUISE RECORD 1995-2000

(1999/09/22)

globe

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