The Willard / Daybreak At The Lyceum (2018)
…と、いうわけで、こないだのライヴで売り出された新しいEP。昨年末のライヴで『Sabrina / Swingin’ Shanghai』が売り切れちゃったもんで、それのヴァージョン違いであらためて全国流通になった。って、なんで俺が説明してんだ。
元ヴァージョンで両A面扱いではあるけど、曲順としては2曲目だった『Swingin’ Shanghai』は、サイレンみたいなSEと、新しいイントロ部分が加えられて、1曲目っぽくお色直しされてた。
『Sabrina』はMIXが違ってて、ぱっと聴き、ヴォーカルにかかるエコーが違う。と、思う。たぶん。
3曲目に追加されたカヴァーの『Alone Again Or』は俺、LOVEの2枚組アンソロジーで聴いてて、それのリリース年からすると1995年か96年かな?それが2018年のウイラードと繋がるとは。原曲は歌も演奏も、ふわっとした揺らぎがあって、それはLOVEの特色だしフラワー・ムーヴメント辺りの空気と思うんだけど。ウイラードは元のフォーキーな感じは生かしつつ、フラメンコなところはもっと押して、あと現代のエッジを立ててカヴァーしてた。
「CDが入場者に行き渡らなかった」ってのは極めて事務的かつ現実的な世界の話で、でもそこから怪我の功名っつったらアレだけど、曲順とミックス、アレンジを変えてカヴァーを加え、もう一つ物語というか世界観を構築するって、なんか凄いな。