The Willard / First Greetings From Nocturne & Watch Rabbit (2016)
ウイラードの新しいEPが出た!セルフ・カヴァー2曲と、洋楽カヴァー1曲。
まず、『The End』を再生してアタマからドびっくり。イントロからしてたまげた。リード・ギターがすげー違う!その後もいろいろ違う。『The End』って、音源になってるのは今まで3ヴァージョンでいいのかな?そのどれとも違うし、近年のライヴ・ヴァージョンとも違う。つうか歌詞も一部、リニューアルしてる。まあアレか、ウイラードって今までもリ・レコーディングする場合、けっこうアレンジ変えてるしな。今回はリード・ギターとバッキング・コーラスのハーモニーが特徴的。ライヴでやってる、ギター・ソロ後半でシュウ・サカイのツーバスがドコドコドコってのは入ってなかったな。篠田&シュウのリズム隊で、30年経ってもまったく枯れない攻撃的な『The End』だった。これの後に80年代ヴァージョン聴くと、そっちの方が後ノリに聴こえる。古今東西、一度世に出て認知された曲をリ・レコーディングするって、もうほとんどが旧ヴァージョンを超えられないって事実があるわな。『The End』だって、80年代のヴァージョンは30年聴いて脳に刷り込まれたアドバンテージがあるはあるんだけど、こっちはこっちでかなり歓迎したくなるようなものだった。
オリジナル・ヴァージョンのプロデューサー、ホッピー神山もキーボードで参加してる『Fairy Tale』は、曲の前振り部がある以外は、けっこう忠実な再演かなあ。ギター・ソロも同じか。ギターの音が対照的で、オリジナルはSHINがテレキャスで弾いてるんだっけ?違う?リマスター盤のライナー・ノーツにあったよな?なのでブライト&シャープな感じで、今回JUNのギターはウォーム&ファットって感じ。
カヴァー曲、マーク・ジェイムスの『Suspicious Minds』って、俺知らなかったわ。エルヴィス・プレスリーやファイン・ヤング・カニバルズのヴァージョン聴いたら、イントロがチューリップの『サボテンの花』みたいなのだった!60年代の曲だからそっちの方が後だけど!それをウイラードは「ガガガガ!」ってロッキンなリフにパワー・アップしてる。カヴァーで持ってくる曲のチョイスとアレンジは、いつもウマいなあ。
と、いうわけで、EPの次に来るのは10年ぶりのアルバムだよ。