ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

マギーズ・ファーム野茂

2017/12/16 The Willard / Marching towards their holly place “Shinjuku” to celebrate 35th Anniv.@Shinjuku BLAZE

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…と、いうわけでウイラードのライヴを観た。35周年!

周年ごとに渋谷O-EAST、恵比寿LIQUIDROOM、またLIQUIDROOMときて、今回は新宿のBLAZE。間違っていつもの渋谷行かないように、電車ん中でずっと緊張してたぜ。俺はこの会場初めて行った。

 

SEが鳴って、あ!内藤幸也氏は髪を後ろで束ねて侍すたいるだなーとか思いつつ、当然アルバム『Romancer』から、『Fuzzy Dice Ranchero』で始まると身構えた。ステージの幕にダイスが映されてたし。そしたら、違った。ぬゎんと、『Soldier song』だった。冒頭2曲が、2nd EPからって、すげーびっくり。

その後は、『Romancer』からの曲を中心に、旧曲を挟みつつ進んだ。「少し前の曲」って紹介されたのが、四半世紀ちょっと経ってたりするのでビビる…会場全員がその時間軸にいるんだけど。

 

で、『Romancer』に関しては、夏のライヴよかアルバムの世界観がドンと目の前に出現してた。もっと明確になって旅を楽しめた。

 

篠田くんは、ハモるコーラス出来るし、激しいステージ・アクションが出来るし、歴代ベーシストにない感じで今回もよかったなあ。『Justice』のフィドル・パートは今まで、JUNが「鳴ってるのを想像してね」ってジェスチャーだったのが、ベース・ソロっぽい見せ場にアレンジされてた。シュウ・サカイは、いつもながらガッキンガッキンと超合金みたいなドラムで最高だった。内藤幸也氏は、どの曲だっけな?なんかJUNに「ステージ前方に出なよ」みたいに促されて出てった光景が微笑ましかった。

 

『Sin City Pink Deville』は音源と同期で演奏して、イントロ前振りでオリジナルにはないスライド・ギターってた。そんで、どうやってイントロに入るのかと思ったら、リズム隊がブレイクするところのギターは同期の方に入ってて、そこでスライド・バーを外してたな。この曲って、ビカビカと光るネオンの中をクルージングみたいな、派手な演出の横ノリ曲で、オープニングでやった『Soldier song』との間には、曲調も詞が映し出す風景も、もうとんでもない飛距離があるんだけど、それが見事に地続きになっちゃうのがウイラードの凄いところ。1曲の中のストーリーもそうだし、アルバム単位、さらに長年のレパートリーの変遷もストーリーにしてしまうJUNのストーリーテラーぶりってやっぱすげーなーと思った35周年のライヴだった。

 

…と、考えながら終演後、新宿駅に向かって歩いたら、歌舞伎町は人をよけるのが大変で、なんだ渋谷よか混雑ひどいな!