木暮"shake"武彦 / 惑星にて (2016)
年末に出たシャケのアルバムだよ。Mt.Delicious以降はアコースティック作品が続いてたので、久しぶりのエレキが入ったアルバムか。ライヴだと、CASINO DRIVEの一日復活、Mt.Deliciousの再集結、レッド・ウォーリアーズの再集結、原始神母と、けっこうエレキの演奏観てたけどな。今回エレキが戻って来たといっても、アコースティック比率は高い。ラヴリーレイナが参加しているので、Mt.Delicious的なところもある。なので、アレだね。富士山移住以降に出した作品の方向性がブレンドされてる感じか。逆にいえば、このバランスで作られたアルバムってのは、今までにいない初めてのものだ。
オープニング、『灼熱の惑星』が丹菊さんのパーカッション、山崎洋さんのベース。三国さんのキーボードと入ってくると、すげーサンタナ感。続いてシャケのスライド・ギターが入ると、サンタナじゃなくてシャケのワールドになるけど。シャケとサンタナについてはMt.Deliciousのときに何度か書いてるな。2000年代、レッズのSEがサンタナだったときもあるし。シャケとラテンって、イメージはないんだけど、エッセンスとしてはさりげなくサンタナが散りばめてあるところもある。
『Big Mountain Blue』とかでは、相澤アリアさんて方がヴァイオリン弾いてて、イギリスとか、ヨーロッパ方面のフォーク寄りプログレっぽくもあり、でも実は日本のヴァイヴでやっぱ富士山の音楽なんだろうけど。このヴァイオリンが、今回のアルバムはポイントだなけっこう。それで今ままでの集大成に、新たな要素を加えた感じのアルバムになってた。