RED WARRIORS / KING'S (1988)
1990年代再結成レッド・ウォーリアーズや、そこまでのシャケがやったバンドとかプロジェクトで散見されるサイケデリック・サウンドは、もっと前に前兆があって。
たぶんキャリア中一番売れたと思う、『KING'S』。サイケのサの字もなさそうなアルバムね。当時は米ソ冷戦って状況とか、それに伴う大国同士の核戦争とかが怖い時代で、そんな核戦争をテーマにした『The Day After』。この曲はユカイの作詞で、当時のシャケはロックンロールのみが自分の価値観だからこのようなメッセージ性は分からないって言ってたな。
で、これは曲調としてはハード・ロック。ギター・ソロの辺りでパンニングとか、深いディレイをかけたり、さらにそれで弦を引っ掻いたりってプレイが挿入されている。この曲ではまだ、あくまでハード・ロックの中のトリッキーなプレイって位置付けなんだけど、ここら辺の演出は切り口を変えて後の音楽性に繋がっている気もするんだなあ。