ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987@ イオンシネマ春日部
ビートチャイルドの会場には7万2千人いたって話だけど、劇場には7人しかいなかったよ…それこそベイビー大丈夫かって感じなんだど…
まず、各アーティスト本番の演奏シーンがスタートする前に、前日のリハーサル風景、晴れていた開場の頃から大雨に天候が変わり、開演前すでに過酷な状況になるまで。これだけで20分くらいやってたのかな? これだけでもう大変。観客スペースだけじゃなくて運営本部の床が川になってるし、排水溝から泥水がドバドバと吹き出てるし。「俺はちょっととんでもない所に来ちゃったんじゃないか」と後悔し始めていた。いや、阿蘇には行ってないけど。
①THE HEART 前座だった彼らは映画でカットされていた。当時イケイケだったマザーがマネジメントでもブレイクしなかったなあ…THE HEART。
②THE BLUE HEARTS このときはアルバムは1stしか出していないからガンガン上り調子の新興勢力。ブレイク最中といったところか。ブルーハーツの出番では一時小雨になってて、後を思えば好条件のスタートだった。1987年という時代の、ブルーハーツの客だけじゃなくいろんなアーティストのファンが集うイベントというシチュエーションで響く『リンダリンダ』はまた特別な感じに聞こえたな。俺の中で1987年て、ロックが大きなビジネスになってきたときだけどバンドブーム前夜なんだよね。
③UP-BEAT カットされてた。前座だったマザーのTHE HEARTと、レッズの後に出た、ハートランド所属でその枠っぽい(?)小松康伸はカットってのは仕方ない(かな?)。マネジメントとのゴタゴタで裁判にまでなっているHOUND DOGと、自分のところでDVD-BOXに入れているBOØWYの出演シーンがちゃんとあるのに、なぜUP-BEATがない?ウッドストック・フェスにおけるグレイトフル・デッドか?
④RED WARRIORS 出演者中、最も俺の思い入れがあるレッズ。一番ギラッチだった頃のユカイが暴れまくっている。シャケのロックンローラーぶりってのは、現在のアコースティック・アルバムを作っている感じとの飛距離は凄い。ステージ袖でブルーハーツの面々がレッズの演奏を見ているところが挿入されていた。ラストの『WILD CHERRY』が終わる際、キヨシがベースをステージ上に放り投げて退場する。映画では曲の頭がカットされてるけど、そこでベースがトラブって音が出ず、なかなかイントロに入れないんだよ。だから怒っちゃたのか?キヨシ。
⑤小松康伸 カットされてた。
⑥岡村靖幸 レッズまでは小降りだった雨がとうとう本降りに。で、岡村ちゃん、すげーカッコいい!昔から買った雑誌にインタビューが載ってたら読むし、たまたまつけたテレビに出てれば観たりしたけど、まあ俺はロック好きだから10代でファンクとかR&Bって感じじゃなかったのでちゃんと聴いてなかった。全身サテン地の衣装でキメキメなのに、足元だけコンバースで。それで雨の中ダンスのキレが最高。足元だけコンバースってのは出番前、演奏の終わったレッズのシャケにつっこまれてるシーンがあった。シャケと岡村ちゃんが親しげに談笑。しかも何度か遊んでいる風の会話をしているのが以外だったな。
⑦白井貴子&CRAZY BOYS このフェスの、というか映画を象徴する場面となっているのが白井貴子。カメラは本番前に豪雨を見て不安になっている顔を捉えていて、これからライヴってときにあんな表情してるアーティストって見たことない。ギターが死んでステージ上のモニタースピーカーも死んで、バケツに溜まった水を自ら被り、ヤケクソ感がもうたまらなくロックで。ギターも自分の声も聞こえないのにしっかり歌ってるんだよ凄いね。雨というか水の中って環境で見事に歌いきっていた。
思いのほか長くなっちゃったので続きは後で。
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(1993/10/21) レッド・ウォーリアーズ |