ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

ス宗清裕之 / タジオが燃えている ロック・バンドのディレクター (2023)

宗清さんの本、読み終わった!

 

ミュージシャンでも、プロデューサーでもなく、レコード会社に所属するディレクターの本に、みんなどれくらい興味あるのだろうか?俺はめちゃめちゃ興味あったけど。

メインで書かれてる3バンド、イエロー・モンキー、レッド・ウォーリアーズ、ラウ°ネス、俺はどれも好きで、中でもレッズは一番影響受けてて、それで宗清さんしってたんだけど、ラウドネスイエモンのファンの中で宗清さんってどれくらい影響力あるのかな?

レッズが1987年に『CASINO DRIVE』を出して『ロッキンf』で特集されたときに、シャケのインタビューに「レッズのジョージ・マーティン」って言葉が出てきたのが最初で、まだ宗清さんの名前は出なくて「ディレクターが」という表現だった。「JOHN」は、昔やってた曲を宗清さんが覚えてて、収録はディレクター(宗清さん)のリクエストっていう話。

そして翌年、レッズが西武球場でライヴして、その特集が『バンドやろうぜ』であって、そこで初めて宗清さんが名前と写真付きで出た。スタッフ側からの証言として、レッズを語ってた。

その後、解散時のベスト盤や、解散後1992年のボックスセットで解説を書いてたのが宗清さんで、メンバーに次ぐ重要人物と認識していた。

だから、ラウドネスを担当してた頃は知らなかったんだけどね。イエモンはデビューしたときに「トライアドからじゃん」と思って、メンバーのインタビューに名前が出て「やっぱ宗清さんじゃん!」と思ったんだよな。バンドの質感として通じるものがあるんだ。

 

年々か前に、ラヴリー・レイナのインスタライヴが、宗清さんがゲストで、けっこう長い時間、シャケのことを語ったってのもある。

 

今回の本は、当時知られてたことも、もっと掘り下げられていたし、全く知らないエピソードもいろいろあって興味深く読んだ。レッズ、イエモンと違って、ラウドネスはまだ、ディレクターとしての地位を確立する段階でのことだし、媒体で名前を見るという感じではなかったので初出しのエピソードが満載だった。すでに何度か、メンバーの言葉でも語られている、『THUNDER IN THE EAST』のレコーディング、マックス・ノーマンとのやりとりは読んでいるだけでぐったり疲れた!

 

レッズは解散したけど、イエモンは、バンドのスケールがかなり大きくなったタイミングで移籍なので、そのくだりは切なかったな。(ラウドネスも移籍したが、イエモンとは背景が違う感じ)

 

3バンド意外だと、ZIGZOも宗清さんだったのか。コロムビアからってのは知ってて、たたずまいとか音の感じとか、やはり通ずるものがあった。

 

宗清さんといえば、シャケが、代々木 Zher the ZOOでやったとき、店の入り口で入るとき俺、宗清さんの後ろだったんだ!80年代の写真しか知らなかったのでふつうにしてたら気付かないんだけど、連れの人が「宗清さん、こちらですどうぞ」って言ったから「え!この人があの宗清さんか!レッズのジョージ・マーティン!」って、心の中で驚いたの。