大槻ケンヂ / サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法
冒頭でオーケン本人が「釣り感全開なタイトル」と書いているとおり、釣り感全開な新書…というかね、まあそれはとり方しだい…つうかさあ、これ読んで、まんま参考にしてどうこうしようって人はいないだろ!
この本は新書という出版形態だけあって、それっぽい書き方でいろいろ(小説の書き方から、バンドの作詞、作曲クレジットと印税の問題、ライヴ中の目線の配り方まで)指南してくれてんだけど、つまるところこの本だけでなく、昔から一貫しているオーケンのメッセージ…「こんなボンクラな僕も大丈夫なんだから、全国のボンクラ諸君、大丈夫だよ」っていう話ですね。それが新書っぽい体裁で書いてある感じ。
取り上げられている各個の話は、他のエッセイなどで既に出ているものが多いけど、まあいいか。
もうバリバリ仕事術的な新書なんか読みたくないってボンクラな人(俺含む)が、これ読んで何か行動を…べつに起こさなくても、なんとなく救われた気になるだけでも、それはそれで良いのではないか。みたいな。
サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法
(2012/04/28) 大槻 ケンヂ |