佃島を後にした私は、月島駅から再び地下鉄に乗り、九段下へと向かったのであった。
永田町にて、有楽町線から半蔵門前に乗り換える際…「次はぁ~青山一丁目、青山一丁目」って、うわわ逆方面に乗ってしまった。残念賞。
今週は『みたままつり』の週間なのであった。
大鳥居をくぐる前から、靖国神社内が、なにやら大変なことになっているのが分かる。
靖国神社は各季節、何度も訪れているが、『みたままつり』は初めて。元日の初詣より、桜、花見の時期より、終戦記念日より、どの季節よりばくはつ五郎的に人が多い。なんだこりゃ。人が多すぎて前に進むのも一苦労。
すごく正しいおばけ屋敷。
生首も暑い中大変である。生ものだし。
話題の見世物小屋。大人700円。ネタとして観ておこうかと思ったが、一人で入るのもなんだし、ん~、来年また考えます。
大鳥居と第二鳥居の間に関しては“みたま”というような厳粛な感じはまったくといっていいほどない。さっきまで佃にいて観ていた盆踊りのストイックさと対象的だった。
なんだかヤンキー度が高い。実際は絵に描いようなヤンキーが居るわけではないが、全体的に空気がそんな感じ。
ただやはり、夏の夜を彩る提灯は綺麗。というか壮観。
半端でない数の出店があり、佃島で匂ってこなかった祭り的ジャンク・フードの香りがいたるところから漂ってくる。というか、充満した中を自分が漂っているのか。まあ嫌いじゃないぜ。
ただ、これだけ混雑していると、気付いたら服にソースとか水あめとかが付いていそうで怖い。
第二鳥居をくぐる。
振り返ると、Xが…
第二鳥居をくぐるとさすがに喧騒も少し落ち着いてくる。
あまりの混雑から逃れて、人気の少ないところで何か飲み物でも飲むかと本堂裏手に向かったのだが…暗がりに点在するベンチのいたるところで、うら若き男女のツガイがチューチューレロレロと抱擁、接吻を繰り広げていてまいった。混んでいるところも空いているところも大変だ。
そんなことをしているまさにそのとき、関東で大き目の地震があったようだが、歩いていると気付かなかった。ベンチに座っている人たちの会話で気付いてケータイのテレビで確認。
で、何か飲もうとしたわけだが、神社内の自動販売機には、商品はあるがどこもかしこも10円つり銭切れで、仕方なく外のコンビニまで歩いてコーラを飲む。そんな2011年、夏の夜。
そろそろ帰ろうと、九段下の駅に向かおうとしたら、靖国神社とは通りを挟んだ日本武道館方面からも大量の人が流れてくる。何だ何だ?と、ケータイでググってみたら、遊輔の公演だった。
混雑している地下鉄駅入り口を避けて、ひとつ離れた階段を降り、帰路についた。
Blue Blood (Bonus CD) (Spec)
(2008/07/15) |