俺は小説の方は読んでない！
小説が出た1989年から1990年というと俺は…
1985年に始まった『Zガンダム』の数話だけ観たところでロボットアニメを卒業して、それ以降はギターとバンドが趣味だったのね。だからガンダムから離れてて。
そんで1989年といったら、俺は金髪の長髪でヒョウ柄の帽子被って赤いシャツ着てラバーソール履いてレンタルビデオ屋の『ガボン』でバイトしてたのね。そしたら、同じ店でバイトしてた隣の中学校出身の河原井くんが「今のガンダムこんな感じだから観てよ！」って、店にある『0080』のビデオ勧められたの。「なるほどこんな感じでメカ描写はリアルになってるなー」とか思って。「でも富野色がないから似て非なるもので、あくまでサイドストーリーだなー」って。『逆襲のシャア』は1988年公開だから、もうそのときレンタルビデオになってたのかな？どうだっけ？だとするとそこで『逆シャア』も観たのかもしれない。
そんなところなので、小説の『ハサウェイ』まで読むような状況じゃなかったな。俺がガンダムに戻るのは何年か後。
なので今回の映画は、Wikipediaに出てる情報以上のものは入れないで観た。原作が富野由悠季なのに映像作品の監督が富野由悠季じゃないっていうねじれたシチュエーションで、まずはハードルをクリアしたって感じで面白かった。面白かったっつうか、このまま3部作進んでいけばたぶん面白くなると思った。まだ「ことが動き出したよー」ってところなので。
画に関しては予想以上に良かったなー。海とか森とかの風景が実写みたいに見えたり、戦闘シーンなんか画も音も00年代の『新訳Z』とも2010年代の『ユニコーン』とも違う、新たな次元って感じで凄かった。
戦闘シーンは画面がずっと暗くて見にくく、Yahoo！のハサウェイ関係記事についたコメントでもみんな暗い暗い言ってるんだけど、暗いのはアレわざとかもしれない。夜間戦闘ってこともあって、地上でMS戦から逃げ回る生身の人間目線で描いてるから、「何が起こっているのか？」っていう狭い切り取り方をあえてやってる感じ。
空中戦にしても、Ξガンダムとペーネロペーといった主役級２機の全貌はまだ見せないよーって雰囲気だった。
だから人間ドラマにしても、まだことが動き出したところみたいで…そうすると同じ3部作構成だったファーストガンダムの映画とは時間の進む感覚がだいぶ違うな。
あとは『逆シャア』では『Z』のカツ並みにイラつきキャラだったハサウェイが、どう感情移入できる人間になってるか、続く2部3部に期待して待つ。
まあ小説ままのストーリーだと死ぬらしいんだけど…
特典のフィルムは、リュウが死んでアムロに殴られたところのハヤトだったよ！
