ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

チョコクロワッサン日記

『3055』が閉鎖しちゃったので、書いた記事をサルベージするよ。

 

入稿 2014/05/26

 

Oasis / Definitely Maybe (1994)

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1. Rock 'n' Roll Star
2. Shakermaker
3. Live Forever
4. Up In The Sky
5. Columbia
6. Supersonic
7. Bring It On Down
8. Cigarettes & Alcohol
9. Digsy's Diner
10. Slide Away
11. Married With Children

 

90年代中頃、ブリットポップと呼ばれるムーヴメントが起こり、イギリスのロック・シーンはかつてないほどの盛り上がりを見せる状況となった。そのムーヴメント勃発の決定打となったのが、本作といっていいだろう。ノエルとリアムのギャラガー兄弟を核とするオアシスが、このデビュー・アルバムをリリースしたのは1994年。20年前のことである。

兄、ノエルが曲を書き、弟のリアムが歌う。彼らを中心として作りだされたこのアルバムには奇跡的なメロディと、ディストーション・ギターの洪水とともに溢れ出す荒々しさが詰まっている。細かいアレンジの秀逸さ、押し引きの効いた構成力などは次のアルバム『(What's The Story) Morning Glory?』に譲るものの、デビュー作としては120点の出来。ビッグになるバンドが世に打って出る瞬間をパッケージしているという、デビュー・アルバムならではの、何にも代え難いマジックが働いている。

オアシスの奏でるロックは、英国伝統のとでも言うべき、オーソドックスなロックンロール。新たに発明された、聴いたこともないようなサウンドという感じではない。しかし、彼らのロックは、決定的に新しいものとして大衆の中で鳴り始めた。それはつまり、どの音も力強い確信に満ちているからだったのだろう。とびきりメロディを、己の信じるままにとびきりラウドに演奏するという、基本をシンプルに実践し、最短距離でロック・スターへと駆け上がった。(Jeff Goldsmith)

 

 

 

 

Definitely Maybe (Remastered)

Definitely Maybe (Remastered)