ザ・ローリング・ストーンズ / ブルー&ロンサム (2016)
The Rolling Stones / Blue & Lonesome
と、いうわけで、ストーンズのブルース・アルバムが出た。さすがにもう、アルバムは出さないだろうなあと思ってたところ、カヴァーではあるが2016年にもなって新譜が聴けるとは思わなんだ。
聴き始めて数秒で分かるのは、ガチャガチャしててカッコいい!ってこと。2008年の『シャイン・ア・ライト』を聴いたときも思ったんだよな。あれは、サントラ仕様のライヴ盤で、やっぱ音がガチャガチャしてた。今回も、オーバーダブなしの3日間という、ほぼライヴみたいな製作だったので、このような荒々しいサウンドになったのかな。もし、長時間かけて、オリジナルのアルバムを作るような環境で作ったら、紳士的な音になったのかしら。
キレイに整理されてない感じが、良い方に作用していて、ブルース回帰なのにそれと逆にまったく枯れてないラウドなアルバムになってると思うのねこれ。あと、リトル・ウォルター押しってのが作品のカラーになってんのね。
で、凄いのがミック・ジャガー73歳の声ね。90年代あたりの作品となら、シャッフルしても分かんないくらいの変わらなさ。ロバート・プラントもデヴィッド・カヴァーデイルも、若いころとは声が違うじゃん。まあハード・ロック勢と比べたらアレだけど。ボブ・ディランだって2000年代以降は歌い方が完全に違うし。ミックはマジで変わらないで驚く。