ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

春風ピアニッシモ

…と、いうわけで、ギターを買いに、新宿~御茶ノ水と歩きました。そして、良い中古品との奇跡的な巡り合いはありませんでした。

 

御茶ノ水から秋葉原まで坂を下って、この日最後の楽器店に入りました。ここには、中古との奇跡的な出会いはない代わりに新品で目星をつけていたギターがあるので、もう逃げられません!本当に、この歳になって衣食住にさしあたって関係ないものに万単位の出費をしていいのでしょうか!

 

と、いうわけで、店を見渡すと、事前に目星をつけていた三つのギターは在庫されていました。ギター欲しい!でも逃げ出したい!店員さんが声をかけてきたら買う踏ん切りがつくのに!と思ったら、ここは声をかけない店でした。店内を何分うろついても何も起こりません。ちょっと冷やかしで入ってもすぐに声をかけてきて鬱陶しい店もあるのに、ここは違います。

 

いい加減、おうちに帰らないと翌日の仕事にも差し支える時間になってしまうので、私は店員さんにこちらからアプローチをするという手法に打って出ました。三つ弾かせてほしいと申し出て、アレと、コレとコレ、国内メーカー(の、海外工場製含む)二つ、あとフェンダーのメキシコ工場制を弾かせてもらいました。

 

国内メーカーの二つは、なんだかまるで指が金縛りにあったようで、全然ちゃんと弾けません。弾きづらい!品質の問題ではなく、おそらくフレットの特徴や適性弦高が私の好みと合わないのでしょう。本命だったものが一番弾きづらくで残念。二番目に弾いた、フェンダーストラトキャスターを再度弾かせてもらい。それに決めました!

 

実は、メキシコ製のフェンダーは、事前調査の時点で候補としてはかなり低い位置付けでした。ネット上にある情報としては(お前らもネット好きだろ?)、「音は良い」という評判がある反面、作りが雑で、中にはあからさまに致命的な欠陥を抱えた個体をつかんでしまったという記述も読みました。ただ、私が試しに弾いた個体は、フレット横の処理は良好。グイグイグリスしても指は痛くありません。ブリッジ周面も問題なし。塗装など仕上げも問題なし。ピックガードをはずして配線を見たり、ボディ木材のピース数を見たらがっかりがあるかもしれませんが、見ないし。何より、試した中で一番、弾いていて楽しかった。指がスラスラ動きました。頭の中で「いや~やっぱメキシコは雑だわ。国内メーカー最高」というストーリが出来上がっていたのに、まさかの逆転劇が起こりました。

 

 

 

 

 

と、いうワケでこれだ!Standard Stratocaster Satinの、『Arizona Sun』ってカラー。なんだよこの悪趣味色!と思っていたけど、家に持ち帰って他のと並べてみたら、これはこれでアリな気がしてきた。ギター人生通じて、メタリックなタイプは選択肢としてあり得なかったのに。今回も他の候補はサンバーストかナチュラルだった。ちなみにコレ、カラー的に不人気シリーズだからなのか、アウトレットで、さらにこれはゴールデンウィーク中のタイムセール対象。税込でも4万切るという。

 

 

 

ブタ野郎!!

 

 

 

ストラトシェイプのギターは人生一本目だったアイバニーズ以来約四半世紀ぶり。ストラトキャスターそのものは初。3シングルのピックアップとシンクロのトレモロ、メイプル指板も初なのだ。

 

と、いうことで、昨年度の自治会長手当はこのギターに化けたのである。