AC/DC / ロック・オア・バスト (2014)
AC/DC / Rock Or Bust
つうことで、AC/DCの新譜を聴いた。オリジナル・メンバーだったマルコム・ヤングがいない。内ジャケのメンバー・フォトにマルコムの姿はなくて、愛機のグレッチだけが写ってるんだよ…
マルコムの離脱に続いてフィル・ラッドが捕まったニュースもあったので、届いた音源をプレイするまでちょっと心配だった。でも、実際に聴いてみるとゴキゲンなロックンロールが詰まってて安心した!「ゴキゲンなロックンロール」ってかなり思考停止な感想だからあまり使いたくないんだけどね。まあAC/DCの音楽、ギターリフって聞き手を思考停止にさせるようなものだからな。
聴いた感触としては、マルコム在籍時と変わらない。そんなAC/DC印のとしか言いようのない音。黙って渡されたら今回の脱退劇には気付かないかもってくらい。イングヴェイ・マルムスティーンがスティーヴ・ヴァイに交代したようなものではない。スティーヴ・ヤングは以前にもマルコムの代役をやったことがあるんだね。
今回は、あえてそうしたのか、フィル・ラッドのことがあって製作スケジュールが厳しかったのか、11曲収録で35分と、いまどきのアルバムとしてはコンパクト。46分のカセットテープに入るぞ!前作『悪魔の氷』は15曲ってやっぱ多いよね。それでも収録時間は1時間に満たないけど。ちなみに35分て、LP時代の『地獄のハイウェイ』とか『バック・イン・ブラック』より短い。やっぱ46分以内が聴く集中力も途切れないし、各曲のクオリティも安定して間延びしないよ。ツカミとしてスタート・ダッシュをかけた冒頭2曲の勢いを、アルバムのラストまでほぼ保っているような気がする。
ここでドラムを叩いているフィルの復帰は、状況から察するとどうも難しそうだから複雑な気分だけど、出てくる音は思いきり大音量で聴きたいような、いつものAC/DCでした。まる。
Rock Or Bust
(2014/12/02) |