ザ・ザ / ハンキー・パンキー (1995)
The The / Hanky Panky
これはオリジナル曲のアルバムじゃなくて、ハンク・ウィリアムズをカヴァーしたアルバムね。ジャケのマット・ジョンソンからしてハンク・ウィリアムズ。
ハンク・ウィリアムズつったらカントリー界の超重要人物ね。で、ザ・ザがそれをやるもんだから、見事にカントリー臭がほぼゼロ!…といってもいいかもしれない。何の説明もなしに聴かされたら、元がカントリー・ミュージックって分からないかも。つうか俺は気付かないな。カントリーの、牧歌的な感じがまったくなくて、ザ・ザ特有の繊細でヒリヒリした、陰鬱ででもちょっとバファリンの半分が優しさで出来ているみたいなアレンジになってる。アレンジも、なんか調子が原曲と違ってる?みたいな変貌ぶり。
これだけ原曲と違う感じが並ぶのって、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがいろいろカヴァーしたアルバムとか。どっちもバンドの独自色への引っ張り方が凄いんだよね。
Hanky Panky
(1995/02/14) The The. |