ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

コズミック・ダンサー

無事、初日を終えた青春18きっぷの旅は、2日目の朝を迎えた。

思ったより早く目覚めたので、予定より30分ほど早い、一本前の電車に乗って移動することにした。まあ、旅先ではたいがい早く眼が覚めるし、寝坊することなんて滅多にないよね。 宿には、夕食朝食なし、宮沢りえのふんどしルックのみの素泊まりプランで宿泊したため、少し歩いたところにあるコンビニへ行き、弁当を買って部屋で食べた。敦賀ではスーパーとコンビニの弁当しか食ってないよー!わーい!!

電車一本前倒しだと、あまりゆっくりしている暇はない。朝食を終えたらすぐに荷物をまとめ、肛門と尿道から出せるものは出し、ホテルのおっちゃんに「お世話様ダズ」と部屋のキーを返し、駅へと向かった。すると駅前のバス停には、美浜原発で働く人たちを送迎するバスが来ていた。そう、この辺りは、美浜原発敦賀原発高速増殖炉もんじゅ”と、所謂、原発銀座なのだ。

本日は日本海側から、本州の横っ腹をグサっと貫き、太平洋側へと向かう。

 

余裕こいて列車を一本早くしたはいいが、それに乗り込む4番線ホームが改札から離れた場所にあり、発車時刻ギリギリになってしまった。すこし焦ってしまった。

 

出発時刻が変わったので路線検索をやり直すと、当初のものとはコースが変わっていた。北陸本線から東海道本線に乗り換えるのが、湖西線になっている。一本早い遅いで、琵琶湖の西と東を通るのが変わる。とりあえず私は「琵琶湖の西北早稲田の森に~♪」と、母校の校歌を口ずさんだ。ん?何かおかしいかい?だいたいからして高卒なんだけど。正月の旅では湖西線に乗って京都から金沢へと向かったので、今回は逆方向に向かって乗っている。

京都、大阪を通り過ぎ、10時半頃に神戸に着いた。スケジュール上、神戸観光を広範囲に渡って堪能することは出来ないので、ポイントを絞った。港の辺りを中心に見て回る。

貿易港として栄えた、風情ある光景、潮の香り。なんとも良さげな感じ…なのだが、だんだんと気温が上がってきましたよ!

こうして、後で画像を見ていると爽やかな晴天だが、現地ではシャレにならないぐらい暑かった。

ウォーターフロントにあるオシャレ的な商業施設、”モザイク”を冷やかし…じゃなくて、ちゃんと土産物を買った。とにかく!日陰を選んで歩く。暑すぎる。私が日陰者の人生を歩んでいるということではなく、直射日光を浴びると溶けてしまいそうなので、日陰を歩いているのだ。初めて訪れた神戸、夏の日差しが厳しかった。もうちょっと身体に優しい季節にまた来てみたい。そして夜景も見てみたい。

港の風景は見ごたえあったが、周りの商業施設に空き店舗が多くて驚いた。丸ごと改装してテコ入れを図ろうとしている工事中の建物もあったが、思っていた神戸の観光ブランド力とのギャップでちょっと切なくなった。 旅という非日常、観光地に来て思いっきり現実を見せられてしまった。さきほどお土産を買ったモザイクも、これ以上空き店舗が増えるとオシャレスポット神通力がなくなってしまう。

昼時になって、何か胃の中に入れようといろいろと店を回ったが、これといった決定打がない(決定打は神戸牛だが高くて手が出ない)ので、元町まで電車で移動し、中華街で食事することに。18きっぷだとこれができるからいいよね。普段なら飯のために一駅電車に乗らないぞ。

食事どきということもあるが、中華街は港の方より活気があった。これでちょっとは観光地神戸の空気を吸った気がする。

ホットパンツでムチムチのオネエチャンが持ってきた定食。やっとご当地っぽいものを口にした。ご当地つうか…横浜中華街のデジャヴ?で、横浜でも神戸でも、中華の定食ってだいたい850円~900円ぐらいだね、そりゃそうか。店先のオネエチャンの客引きもまったく横浜と同じ。

 

食事を終えた私は、またまた電車に乗り、先ほど通り過ぎてきた大阪へと向かうのであった。ついに大阪の地と相対するときがきた。

…つづくよ。