ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

円軌道の幅

旅の舞台は、神戸から大阪へと移った。 さっきまでいた神戸の続きなので、えーっとこれは、8月17日の出来事である。

 

本日の宿は大阪駅の近くにとってあるが、まず大阪駅から一度離れる。環状線に乗って新今宮まで行くのだ。

 

今回の大阪探訪は、ジャンジャン横丁から北上するかたちで攻めることにした。つうかさあ!暑い!後から知ったところによると、この日大阪の気温は、豊中市で37℃を超えたそうな。 右に左に並ぶ、ディープな店を眺めながら歩く。 何年か前に来たときホントのディープゾーンは探検したので、今回は独自ルートで自分なりの大阪を探す。徒歩ルートもある程度考えてきた。

 

 

 

ジャンジャン横丁のアーケードをくぐり、見上げるとそこには通天閣が。入場待ち時間の札がなんと90分となっていたので登頂はあきらめた。並ぶあちこちの店先、いたるところににビリケンサンはいたが、通天閣ビリケンサンには会えず。

そして、新世界から、日本橋へと北上。

 

「東の秋葉原、西の日本橋」がどんなものかと思って来てみた日本橋。予想以上に活気があった。ネットで予習していた段階では、秋葉原になりきれなかった残念な部分の評判が目に付いたが、実際に行ってみるとけっこう見ごたえがあった。秋葉原と違うのは、超巨大店舗であるヨドバシが少し離れた梅田にあるということで、集客が分散するということか。その代わり(といったら失礼だね)、日本橋には関西資本の上新電気が点在しており、模型だけでもキッズランドを2店舗構えている。関東にもジョーシンは多く出店しており、私も利用しているが秋葉原にはない。

と、ここらへんでもう、着ているシャツはもちろん、パンツも短パンも、背負っているデイバッグも、とにかく全身が汗でドロドロになってきた。特に興味のないジャンルの店にも思わず入ってしまい、エアコンの冷気を浴びながら、休み休み徘徊を続けた。中古のプラモを扱っている店には、「あーこれ欲しいなー」といった感じの旧キットがいくつか置いてあった。 境筋から一本入った通りには、秋葉原の中央通から一本入ったあたりの雑多な雰囲気に通ずる感触があった。

そしてさらに北へ。

 

日本橋から北上すると、街の雰囲気ががらりと変わる。ホビーから食、ファッションへとカテゴリーが変化した。で、道頓堀…は、夕食を食いに後でまた来るので、通り過ぎて心斎橋、アメリカ村のあたりまで行ってみる。脚が疲れてきたけど、ここまでの距離ってフツー徒歩移動で観光するのかね?地下鉄の路線も調べてきたけど結局乗らなかったのであった。 日本橋~アメ村は、距離的にも街のカラー的にも秋葉原~上野みたいな感じか。

商業施設、ビッグステップの前には、ヴィジュアル系ファッションに身を固めた若者たちが大勢いて、近くに何かあるのかと思ったら、ここにはライヴハウスBIG CATと、ヴィジュアル系のCDやら何やらを扱う店が入っていた。

 

アメ村には、洋服屋だけでなくマニアックなレコ屋もあった。何を買うでもなく、ウインドショッピングをしただけだが、そこにはレコ屋を回るのが楽しかった頃の空気があった。ディスクユニオンとも違う、何だろう?UKエジソンが新宿にあった頃の雰囲気というか。OiパンクやらハードコアやらプログレやらR&B、ソウルのCDやレコードが並ぶ中、おニャン子の本と、映画『六本木バナナ・ボーイズ』のパンフが置いてあり、思わず仰け反ってしまった。

 

レコ屋巡りなんて、ガラにもなく音楽好きっぽい行動をしてみた次の瞬間、ぎゃあ!レコ屋のすぐそばに”まんだらけ”が!

まんだらけで、コミックボンボンの別冊と、小さなMSVを購入した。全然、大阪と関係ないじゃないか…

もう完全に脚が疲れた。つうかそろそろ飯食わなきゃ。だいいち、宿にチェックインする時間も迫ってきた。と、いうわけで道頓堀まで戻る。まだ歩くのか…

続くよ!