ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

ライフ・イズ・ア・ガス

青春18きっぷの旅、8月16日の第一回に続いての話である。今から書くのは16日夕方からの出来事である。

旅の初日、本日の最終目的は、“とうろう流しと大花火大会” の観覧である。実はこれ、前から知っていたわけではなく、休みの日取りが決まってから「その日にやる何か祭りとか、花火大会で大きなのないかなー?」と思って調べたら、ヒットしたのであった。ネットで情報を読んでみると、花火大会としては北陸最大らしい。こりゃあ相手にとって不足はない。ということで敦賀に乗り込んだのである。

 

会場までの送迎シャトルバスに乗り、夕日が空を紫に染める敦賀港に到着。港の周辺には、すでに多くの人が出ていた。

とうろう流しは海水浴場の方で行われているようだ。そちらへと歩を進める。

 

 

あちこちに出ている露店を横目に、松原の海水浴場へと向かった。だんだんと空が暗くなり、敦賀にも夜が訪れる。

浜に着くと、すでにとうろう流しは始まっていた。バスを降りてからの道のり、歩いている人々が手に手に赤や黄の紙手提げを持っており「みんな、から揚げいっぱい食うな~」とか思いながら見ていたそれは、べつにナゲットの入ったバスケットではなく、魂を供養するための灯篭だったのだ!がーん!

とうろう流しは、はじめのうち「まあこんなもんかな?」と思って眺めていたが、花火の打ち上げ時刻になろうという頃、気づくと音もなく増えてきた灯篭で浜近くの海面が埋め尽くされ、なんとも幻想的で感動的な光景になっていた。会場では僧侶の読経がスピーカーから流れている。先祖や海難の犠牲者の霊を想い、人々の手から海へと流された灯篭たちが、ゆらゆらと小波に揺られながら沖へと流れていくのを見ていると、なんだかジ~ンときてしまう。その涙がこぼれないように、上を見上げる(このフレーズ何度か使いまわし)と、その夜空には…

うぎゃーーーー!!

ゲロゲロゲロっ…(嘔吐)!!始まったよ!花火大会!!

海辺での花火大会なので、デカい玉がバンバン上がる。協賛席に入らなくても浜に立てば、そのド迫力花火が障害物フリーで見える。

スピーカーから音楽が流れる中、次々と炸裂する花火。大玉や見事な仕掛けの花火が上がるたび、浜は歓声と拍手でいっぱいになる。なにこれ最高来てよかった!海面には灯篭、上空には花火、静と動の光が輝いている。

失禁するほどショッキングだったフィナーレの模様は動画でUPしたのでご覧ください。

花火の打ち上げが終わり、敦賀の夜空に闇が戻った。シャトルバスに乗って宿に戻る。北陸最大だけあってかなりの人手、自家用車での来場、電車で来る近隣の町に住む人、徒歩や自転車で来た地元民を差し引いてもかなりの人数なはず。バスに乗れるのは何時だ?と思いきや、街の威信をかけたような大量のバスによるピストン輸送のおかげで、ほどなく帰りの車に乗り込むことができた。

雪…古代くん…

敦賀駅から伸びるメインストリートには、『宇宙戦艦ヤマト』と、『銀河鉄道999』のキャラクターたちがブロンズ像となって立っていた。敦賀が、「鉄道と港の町」だからだそうで、『男おいどん』や『戦場ロマンシリーズ』がないのは、上記2作品がとくに大メジャーだからというわけではないのか。

宿の前では佐渡先生が一升瓶片手に私の帰りを待っていた。

そんな感じで、旅の一日目が終わったのである。

旅行記は二日目へ続く。