ドッケン / アンダー・ロック・アンド・キー (1985)
Dokken /Under Lock & Key
LAメタルの中で、ドッケンはそんなに思い入れがあったわけではなく、この『アンダー・ロック・アンド・キー』はカセットで持っていて、そこそこ聴いたってぐらいだったわけだ。その後、90年代に入ってからはまったく聴かなくなってしまった。クワイエット・ライオットはCDで買いなおして聴いたりしたんだけど、ドッケンはそのチョイスからも漏れたままだった。
この度、突如としてドッケンが聴きたくなった。聴きたくなったんだよーん!
ファイヴ・オリジナル・アルバム・シリーズのセットでいっぺんに聴いてみたら、ドッケンいい!初期の作品は、ヘヴィ・メタル・バンドとして徐々に完成されていく感があるし、本作ではもっと大きなフィールドのハード・ロック、ポップ・ミュージックとして見てもクオリティが高い。
よく言われる「ドン・ドッケンの甘味なヴォーカルと、ジョージ・リンチのアグレッシヴなギター」というのも、当時はそこまで意識して聴いていなかったが、あらためて聴いてみるとなるほど納得。このアルバムは曲がキャッチーになっているだけに、その対比が際立っている。そして、この対比が2人の確執の一因だったりするのも、人生いろいろという感じで面白い。この鬩ぎ合いがないと、甘すぎたり辛すぎたりで、ドッケンである必然性がなくなってしまうんだなあ。
![]() | 5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET
(2010/02/27) DOKKEN(ドッケン) |