昨日の野音暑いよ!マジで!6月なのに!
…と、いうことで原始神母の野音公演観てきた!
野音って、いつ以来かなー?バンドブームの頃はけっこう行ったな。デランジェ、X、カラー、ウイラード…97年に再結成レッド・ウォーリアーズが『FIRE DROPS』のツアーやったときが最後かな?メチャメチャ雨が降って大変だったとき。26年前か。それ以降もライヴってのはそこそこ行ってるのに、野音でってのは何故かなくなったな。
で、昨日の原始神母。2014年に鶯谷のキネマ倶楽部で初めて観てから9年か。ここ数年は年末にEXシアターでやるのが恒例になってて、EXシアターは椅子席使用で920席じゃん。野音って2,653だから。それが、当日券は出てたけど最後列まで入ってたから。
トリビュートバンドで野音がほぼ埋まるってのは凄い。何度も書いてるように、原始神母のクオリティが高いのは当然として、フロイドはメンバーの記名性と音楽そのものの関係ってのが他とちょっと違うんだよな。クイーンやツェッペリンやビートルズは、衣装から機材、パフォーマンスまで似せてかないと盛り上がらないんだよね。ルックスが全然違って高度な演奏しても「演奏の高度なコピー」で、それだと野音は埋まらないよね。フロイドで原始神母だと、それが出来るのね。メンバーのいで立ちが似てるかは関係ないの。演奏が良ければ成立するの。あと、音響と照明ね。
今回は第一部が『ライヴ・アット・ポンペイ』の再現。『狂気』を野音でも凄いけどポンペイもシチュエーションが良い!雰囲気がなんか似てる!演奏曲は今までのライヴで何度も聴いてきたけど、どれもポンペイのヴァージョンにアレンジされてた。スタジオ盤より、ポンペイのはどれも荒々しくて太いと思う。まあライヴだからだけど。俺がポンペイの中で一番好きなのは、『神秘』です。
スタートは6月としてはかなり暑い中だったところ、ポンペイの終わり、2つに分かれた「エコーズ」の後半をやる頃には日が傾いて涼しい風も吹いてきたのね。空を見上げたら、青い空に薄い雲がゆっくり流れてていい感じだったな。他のアーティストのライヴで、演奏中にステージから目を離して空を見るってことはそうそうないよね。ピンク・フロイドの音楽だとそういうのもありなのね。
15分の休憩を挟んで、『狂気』の再現!
原始神母の『狂気』全曲ってのは、2016年のクラブチッタと2017年のO-nestで観てる。
2回観てるけど、野音のスケール感で観るとやっぱり凄かった。
大久保さんが、(たぶん)珍しく?気合のポーズで登場したのは「お!」と思った。三国さんはいつもの感じで。三国さんだから。あ、でもひょうひょうとしてても演奏は凄いよ。
「虚空のスキャット」で、いつもつかみで客を圧倒する冨田麗香さんとコンビを組んだ初参加の廣野有紀さんのスキャット良かったな。「The Great Gig In The Sky」で、見上げるとライヴハウスやホールの天井じゃなくて、本物の空だもんね。特別な体験だ。
今回はアルバムの完コピじゃなくて、「Money」は各自ソロを回すアレンジだったな。『光〜PERFECT LIVE!』にちょっと近い?
『P.U.L.S.E』の映像版『驚異』を観ると「狂気日食」が終わると同時に、丸いスクリーンに月が浮かび上がるじゃん。ああいう演出があるのかなと考えてたら…
ポンペイのキモである、ロジャー、原始神母だと裕太郎さんが打つドラが、ドラムの後ろにあるんだよ。まずドラムの台がステージより一段たかくて、克己さんの頭より上にドラの台があるの。あれ登るの怖くない?と思って観てたの。そんで『狂気』編のエンディング、「狂気日食」が終わったらドラにライトの光が集まって、あれが月の演出だった。と、思う。言及はないけどたぶん。
アンコールの「Comfortably Numb」で、定番のミラーボールはどうなるのか?天井がないぞ?と観てたらドラの後ろからスルスル吊り上がってきた。
所謂ロック的に盛り上がるのが少ないフロイドの曲で「Another Brick In The Wall - Part II」では、パッションを押さえきれなくなったケネスが、左右縦横無尽に歩き回ってかなり客席を煽ってたな。
最後の最後は「ナイルの歌」。これのみ撮影可能だった。俺は途中まで録画ボタン押されてないのに気づかなかった!
原始神母は、会場のスケールが大きくなるたびにお祭りって感じがしたけど、今回は人数が人数なもんで、本格的にお祭りだったな。