…と、いうわけで、昨日は原始神母のライヴを観てきた!
今回はピンク・フロイドのアルバム『原子心母(Atom Heart Mother)』を完全再現。ホントは去年2020年がリリース50周年だったのね。それがコロナウイルスの影響で今年に。
今回はなんと休憩を挟む3部構成。今までは休憩1回だったのが、ついに2回休憩の3部構成に。川崎から終電までに帰れるのか?
第一部は、アルバム『狂気』からの”タイム”で始まった。『狂気』以降『対』に至るまでの選曲。
中期~後期チョイスの構成で『アニマルズ』”翼を持った豚(パート1)”と”シープ”で締めた。
休憩を挟んで、『原子心母』再現の第二部。いや~凄いものも観てしまった。
実は俺、アルバム完全再現というトピックに関しては、5年前にやった『狂気』以上のものってないと思ってたの。アルバム片面を費やす大曲『原子心母』自体は何度もやって、アルバムまるごと繋がってる『狂気』に対して、『原子心母』はB面の集まりだし。
それがいい意味で裏切られた。休憩の間にゲストプレーヤーの立ち位置がセッティングされてて、あれ?コーラスだけで何人いるんだ?みたいな。楽器もすげー多いんだけど!
『原子心母』の再現なので、声楽隊と管弦が入るってのは分かってんだけど、コーラスだけで9人だよ。さらに管が10人も。チェロが1人。そんで金髪の指揮者YOKANさん。YOKANさんは第三部でサックスも吹いてた。
原始神母のメンバー8人と合わせて29人もステージにいるの。だからもう音圧が凄い。これが楽曲本来の姿か!っていうか今までよくあそこまで8人で再現出来てたな…
今回、コーラスで参加してた人たちって、普段どんな音楽の畑でやってるんだろう?『原子心母』ってクラッシックっぽいけど歌詞っていうか。なんか呪文みたいな歌をずっと歌ってるし。
ノンストップ23分っていう世界が、今までより凄い再現性で提示されて、圧倒されたなあ。
このアルバムは、レコードA面、前半でクライマックスを迎えちゃうので、後半どうすんだろ?と思ったら、B面の小曲たちがA面分の怖い感じもする迫力と対照的な牧歌的でサイケデリックな空気が会場を包んでいた。
原始神母って、ピンク・フロイドのトリビュートバンドだから、アンコール最後以外は座って観てるんだけどね、『狂気』のときと同じかそれ以上にカロリー消費したな!
”クレイジー・ダイアモンド”から始まった第三部は、だいたい終盤にかけてやるベスト選曲のような感じで固めてた。『コンフォタブリー・ナム』のミラーボールも当然輝いて、アンコール定番ラスト『ナイルの歌』まで走った。
原始神母って元々、『原子心母』の頃のフロイドを再現ってコンセプトで始まったので、この形のライヴが実現したのってこっちも感慨深いな。『原子心母』のライヴが1年ずれたってことで、今年2021年はもう『おせっかい』の50周年なんだよね。終わりの挨拶でシャケが言ってた。今、制限ある中なんとかライヴが出来てる状況だから、秋頃もなんとか持ちこたえててほしいな。
3時間40分にも及ぶライヴが終わって、帰りを急いだ。終電繰り上がってるし。
終電より前に帰宅出来たんだけど…家について服脱いだら、背中に自分の座った座席番号が張り付いてた…チッタは本来スタンディングだから、椅子は備え付けじゃなくて当日並べてんのね。だから簡易的に席番号が貼ってあんの。それが家までくっついてきちゃった!!