ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

THE YELLOW MONKEY『9999』

THE YELLOW MONKEY/ 9999 (2019)

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…と、いうわけでイエモンの新しいアルバム。っつうか、19年振り!!

新録ベストとか、シングルとかあったけど、やっぱしオリジナル・アルバム出してこそのイエモンで、シングルだとこの大きな船がどこへ向かっているかってのは分かんないとこあるんだよね。まして解散とすげー長い空白を経てだから、シングルそれぞれの感触からはアルバムのトーンは予想できなかった。

で、いったいどんなのが出てくると思ったら、オープニング『この恋のかけら』って、うわベースがデカいな!Bメロ以降も下がらないで、動いてんのがすぐそこに聞こえるし!そして全体的に乾いてる!昔は無かった、乾いてるイエモン!…でもこの曲はLAじゃなくて日本で録ったのかよ。で、これは土屋昌巳さんプロデュースなのか。土屋さんプロデュースつったらブランキーだしウイラードだし、イエモンと関わるって興味あったんだわ。

既発曲と交互に出てくる、アルバム初登場の曲は、音がすげーシンプルで、アニーのドラムも手数シンプルで、ヒーセのベースも生々しい鳴り方で、いやー生々しいなんて、昔から音質語るときに100万回くらい使われてるけど、「これホントにいいの?ダイレクト過ぎない?」ぐらいの感じで、ロックのミックスで最新のはこれなのかな?

既発曲から予想できなかったアルバムのトーン。でも薄々思ってたのは、「90年代の、何年のこの時期のアレ!」みたいのは来ないだろうって。そしたら過去のどれにも似てなくて、大人になって再集結でも、ヒリヒリとハード、物わかりの悪いロックな面もロビンは用意してて良かった。

そんでもって、アルバム終盤、イエモンにまつわる無数の物語を集約する役目の『Horizon』が、メイン・ソング・ライター、ロビンじゃなくてエマによるものって事実が、19年振りオリジナル・アルバムのもっっっすごいトピックだよねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこれ。