ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

Subjective Late Show

オトトキ@TOHOシネマズ 流山おおたかの森

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…と、いうわけでTHE YELLOW MONKEYの映画『オトトキ』をレイトショーで観た!

仕事終わって家以外へと向かうってフツーないよな!ドラマとかで会社帰りにどこか店に集まって何やらやってるのって絶対嘘だろ!家にまっすぐ帰れよ!

で、イエモンの映画は朝と夜の2回しか上映時間がなかったので、レイトショーで観た。

まさしくドキュメンタリーって感じの映画だったなあ。起承転結筋道立てて、最後に感動のピーク、泣かせどころを作るなら、昔のヒストリーをまとめて、再集結の準備期間を追って、再集結ライヴ初日の代々木、1曲目『プライマル。』で締めれば出来ちゃうんだよね。客席みんな泣いてるし。会場に入れなくて外の大型スクリーン観てる人も泣いてるし。実際あそこが一番グッとくる。でもこの映画はリアルなドキュメンタリーの方をとってる。一番泣ける場面はもう最初に来ちゃって、そこから50代バンドのリアルな姿をね、捉えてんのね。

ファン歓喜のツアー中に菊池兄弟の父ちゃんが死んじゃうし、ロビンが風邪ひいたり(だよね?あの場面)、スケジュールの段取りが悪い場面があったり。さらに年越しフェスのCOUNTDOWN JAPANでロビンの声が潰れて歌唱不能になって。尺の中ではこれがけっこうハイライトだったりして。

 なのでリアルに寄ってるので、作為的なストーリーがないのを埋めるように、随所に挟み込まれるのがイエモンの原点である渋谷ラママでの無観客ライヴ。ラストの『Romantist Taste』をやってるロビン、エマ、ヒーセ、アニーの表情がこの映画の見事な着地点だった。

デヴィッド・ボウイのプロデューサーであり、イエモンの『プライマル。』も手掛けた73歳のトニー・ヴィスコンティ先生も「彼らはまだ若い」つってたから、この先長く続くリアルなロック・バンドとして、頑張りましょうってことですかな。