2016/8/24 Michael Schenker Fest@東京国際フォーラム ホールA
と、いうわけで、マイケル・シェンカー・フェストは始まった!マイケル自身によるMCから『イン・トゥ・ジ・アリーナ』で始まったんだよ!だよ~ん。ベースは、1階奥の席から遠目に見てだいぶ太ってるけど…クリス・グレンだ。ドラマーは、遠目に見てだいぶ頭が白くなってるように思うが、テッド・マッケンナだよ。歴代シンガー集合だけじゃなくて、このメンバーでの演奏ってのもイイね。キーボード兼サイド・ギターはスティーヴ・マンも、マッコーリー・シェンカー・グループに在籍ってキャリアがあるんだけど、俺が武道館で観たときはミッチ・ペリーだったから、このあたりの出入りはどうなってたのかよく分からない。
そんで、マイケルの呼び込みでゲイリー・バーデンのパートが始まった。なんやかんやで80年代のMSG作品の貢献度が一番高いゲイリー・バーデンだよ。マイケルのギターとセットでゲイリーの声ってイメージがずっとあるんだよな。で、ゲイリー在籍時の来日公演に間に合わなかった世代の俺としては嬉しい。余談だが、ちなみにレイ・ケネディが歌ったスーパー・ロック'84のときは中三で、もうリスナーではあったんだけど、チケット買ってコンサート行くってのは高校行ってからなので間に合わなかった。
そういえば、『限りなき戦い』からの歌モノはやらなかったな。これが残念といえば残念。
ヴォーカルがチェンジするときにインストのナンバーを挟む進行で、スコーピオンズの『コースト・トゥ・コースト』の後、グラハム・ボネット登場。80年代当時の状況を考えると、奇跡のような光景。グラハムとマイケルが並んでリズムとってるよ!『ダンサー』は半音下げだったけど、俺は満足だぜ。その『ダンサー』では、ゲイリーとロビン・マッコーリーがコーラス参加で、あ!ロビンは紹介前にもういるよ。
『キャプテン・ネモ』の後に、今度は紹介されたロビン・マッコーリーのパート。2016年時点で声の張りっつうか安定感は、一番か。3人の中で、二度めましてはロビンだけだ。マッコーリー・シェンカー・グループに加え、UFOの曲もやって本編終了。アンコールは全員出てきて『ドクター・ドクター』で締めた。
俺が観てない30年弱の間って、マイケル・シェンカーは離婚して奥さんにギター売っぱらわられたり、ステージ途中棄権したりいろいろで、ヤバいときはかなりヤバそうだったけど、この日観たら上機嫌だしギターも最高で、チケットとって良かったぜ。
ライヴの趣旨が、明らかに過去へ向いてて、ロックの現在がどうこうってものではないんだけど、俺もそういうのもう受け入れる歳なので良いもん観たって感じ。こーいうのばっかになるとマズいけど。東京国際フォーラムのホールAってことは5,000席がソールドアウトで、これで味しめて頻繁にはやってくれるなよ…
過去に向かうつっても、グラハムに関しては消失した過去が目の前に現れるってことで、意義のあるイベントだったな。正確に言うとノスタルジーじゃないんだよ。だって音源は残したけど、ライヴはまともなのをやってないんだから。
なので、80年代に見逃したゲイリー・バーデンと一度観たロビン・マッコーリー、たぶん日本人は誰も観てないグラハム・ボネットが歌うMSGがいっぺんに観ることが出来て、長生きするといろんなことがあるな~と思った一日だった。