レッド・ツェッペリン / 祭典の日(奇跡のライヴ)(2012)
Led Zeppelin / Celebration Day
ツェッペリンのライヴ盤が届いた!昨日届かなかった『祭典の日』が、勤労感謝の日に届いた!沢尻エリカ様が観覧なさったことで有名な再結成ライヴが届いた!エリカさまが体験したライヴのCDが聴けるなんてウレシイ!ので早速聴いてみた。
オープニングの『グッド・タイムス・バッド・タイムス』が流れると、やっぱ曲のキーを下げているのがすげー違和感。ロバート・プラントは、高音が楽になる分、逆に低音部がなんか苦しそうだな、喉に餅でも詰まってしまったかのようだ。チューニングを下げると楽器の音も変わってしまうし。でもこれがだ、耳が慣れてしまうのか2曲目以降はあまり気にならなくなる。
「現在存命中の3人と、死亡しドラマーの息子が参加しているこのバンドはいったい何なのだろうか?」と思って聴き進んでいくと、結局ツェッペリン以外の何物でもないという結論に達した。この音はツェッペリンだ。当たり前か。ジミー・ペイジとロバート・プラントが一緒にやったのはペイジ&プラントで、ジミー・ペイジとブラック・クロウズが組んでツェッペリン・ナンバーを演奏するのはジミー・ペイジ&ブラック・クロウズの音なんだよ当たり前だけど。で、2人とジョン・ポール・ジョーンズが集まって、このアルバムに収められているのは紛れもなくツェッペリンの音だった。メンバーそれぞれ歳をとったツェッペリンだけど、ツェッペリンだった。
ロバート・プラントはキーが下がっているけど表現力が衰えたという感じはしない。ジミー・ペイジのギターもヨレていない。ジョンジーも安定している。そーいえば、ジョンジーがゼム・クルックド・ヴァルチャーズを組んだりしてる活動って、ツェッペリンの音楽性に対する距離のとり方としてかなり正しいと思うんだなあ。そしてジェイソン・ボーナムもいい仕事してる。『永遠の詩』でのドラミングなんか最高じゃん。
ジョン・ボーナム不在やメンバーの年齢といった条件を踏まえつつ、現状考えうる最高のライヴがやれたし、ライヴ・エイドとか不本意だったライヴの分も取り返せてお釣りがくるパフォーマンスだし、パッケージに残せたし、もうこれでツェッペリンはやらなくていいと思うんだよね。メンバーもそれには否定的だからたぶんやらないと思うけど。来日して武道館やりますよってなったら必死でチケット確保すると思うけど、これで最後ならそれていいと思うんだよねなんか。
Celebration Day
(2012/11/19) |