W.A.S.P. / クリムゾン・アイドル (1992)
W.A.S.P. / Crimson Idol
W.A.S.P.は、1stから3枚目の『エレクトリック・サーカス』までは聴いて、その後は聴かなくなっていた。っつうか、90年代、自分が20代になってからはメタル自体あまり聴かなかったか。それでもその後、野獣的なキャラで吠えていた初期よりシリアスでヘヴィな作品を作って、何枚かはかなりの高評価を得ていることはなんとなく知っていた。後は、20代でクラシック・ロックをいろいろ聴いているうちに、W.A.S.Pがカヴァーしていたハンブル・パイの『アイ・ドント・ニード・ノー・ドクター』を見つけて聴いたり(元々はレイ・チャールズ。W.A.S.Pはハンブル・パイのヴァージョンをカヴァーしている)。
そんなこんなで2012年、今回漁った『クリムゾン・アイドル』を聴いてみると…いいねやっぱ。ブラッキー・ローレスのメロディ・メイカーぶりはそのままに、コンセプト・アルバム的に凝った構成で圧倒しながら聴かせる感じで。
メンバー脱退を繰り返すうちに、このアルバムではブラッキーのソロ状態で作られて、発表時にバンド名義となったようだから、逆境の中で作られた名作ってところか。
とてもいいアルバムなんだけど、ブラッキーのヴォーカルって、迫り来る感が凄いし、80年代の作品より情念の濃度が濃いから、体調の良いときに聴きたいかな。
ブログを書く段階になってさっき思い出したんだけど、W.A.S.P.の思い出といえば…
中学生のときに、洋楽やメタルを俺に紹介してくれた、大阪帰りの同級生W君が、一緒に行った秋葉原の…たしか石丸電気のレコード館だっけな?そこでピクチャー・レコードを買ったんだよね。ブラッキーの股間、ノコギリが形どられたやつ。『アニマル』だっけかな。「うわー洋楽聴くって、輸入盤買うってカッコイー!」とか思ったなあ。
あと、メタル中学生男子の自己主張として、透明の下敷きに、“ミュージックライフ”から切り抜いたブラッキーの白黒写真を入れてたら、同じクラスに居た学年一のスケバン不良少女が好きだったらしく、それに食いついてきて少し話が盛り上がったつうエピソードがあるんだけど…
そんなこと知らないって?
そんならそれでいいよ、べつに。
Crimson Idol (Reis) |
(2008/03/11)