セルフ・タイトル、ジャケットのデザインから『Xレイ・アルバム』と呼ばれるこの3rdアルバム。
デビュー・アルバムの頃はその若さを爆発させた作風でブリット・ポップの波に乗っていた彼らだったが、この作品では憂いのあるメロディ・ライン、ルーツ・ミュージック的なアコースティック楽器やストリングスの導入など、曲に深みが出ている。
単に渋好みなだけでなく、ダンス・ミュージックを取り入れたりと、その肉体性は健在だ。
やばい!ここまで誰でも知ってるような薄っぺらいことしか書いてないぞ・・・
えっと、えっと・・・アルバム冒頭の名曲『ムーヴィン(Moving)』のメロウなパートは、ピンク・フロイドの『ドッグ(Dogs)』に似ているね!雰囲気が。
デビューのころは「メンバーが若い!」と話題になったが、ヴォーカルのギャズはとうに30歳を超えているのか・・・
最初は「このガキゃあ・・・」という印象だったが、実はいつの間にか後進のバンド、しかもその後のシーンにおいてかなり重要なアーティストたちに多大な影響を与える存在となっていたようだ。
で・・・本日、バンドの解散が発表された。6月にパリで行われるライヴが最後になるそうだ。
ブリット・ポップ・ムーヴメントの渦中にいたバンドは既にほとんど解散しているが、スーパーグラスはメンバー・チェンジもなく(増えることはあったが)ここまで活動していたのだ。
![]() | SUPERGRASS
(1999/09/08) |