ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

メロンのためいき

レニー・クラヴィッツ / ママ・セッド (1991)

Lenny Kravitz / Mama Said

レニー・クラヴィッツ初期の作品はどれも甲乙付けがたいんだが・・・

こんなのありか?という出音の衝撃度は1st、より自然に鳴っているはこの2nd・・・といったところかな。

1stと同様、ほとんどの曲においてベースやドラムまで自分でプレイしているけど、なんとなくこのアルバムの方がバンドっぽい音作りのような。

擬似的にだけど、「せ~の!」で録音している感覚に近い。密室ぽかった音像がオープンな印象になった。まあ実際のバンドだってほとんど「せ~の!」では録音しないけどね。

『オールウェイズ・オン・ザ・ラン(Always On The Run)』や『ストップ・ドラッギン・アラウンド(Stop Draggin' Around)』といったロック・ナンバーのカッコよさは言わずもがな、ドレッド・ヘアーで身体に刺青の入ってるロッカーが、ストリングスを大フィーチャーした『イット・エイント・オーヴァー・ティル・イッツ・オーヴァー(It Ain't Over 'Til It's Over)』みたいなポップ・ソングを作っているというのも最高だった。

あとこれ、輸入盤と国内盤でけっこう曲順が入れ替わってるのね。俺が持ってるのは輸入盤。

曲の並びでだいぶ印象が違うなあ。

あまりに懐古的だとかパクリだとか、批判もあったけど、音が‘60年代~‘70年代風なのはそれとして、この2ndまでは存在自体が衝撃的だったし、とにかく3rdまでは、サウンド・メイクやフレーズのチョイスが文句なしにカッコよかったんだよな~。

レニー・クラヴィッツがデビューしたのは1989年。そのちょっと前、どいつもこいつも、そして他ならぬ俺自身も、光GENJIが履いてたみたいな、モモの辺りがブっといケミカル・ウォッシュのジーンズを愛用していたときに、「ファッション雑誌が情報操作して、現在のオシャレと対極にある服装を流行らせようとしたら流行るのんけぇ?」と考えたことがあって、「まさかベルボトムは流行らないだろ」と思ってたけど、レニー・クラヴィッツ登場以降あっさり流行りましたね。「四畳半フォークじゃなくてそっち経由でかよ!」と、だまし討ちにあった感じではあったが。

まあ流行ったといってもね、あんまし堅気の人は履かなかったと思うので今のユニクロほどは流行ってなかったけどね。

俺はちょっと邪道だけど、ブーツとかちょっと底の厚い靴とかを履いたらベルボトムの裾が地面に着かないような長さに切ってたね。だってズリズリして歩いてて、ズリズリと駅のトイレとか入ったらかなりばっちそうじゃん。ハードコアな人(パンクの人じゃないよ)は構わずにズリズリして裾がほつれてくのをステイタスにしてたけど。

つうことで、みんながあのブっといケミカル・ウォッシュのジーンズを履いてた頃の画像を投稿してくれ。どこに投稿するのかは分からん。

つうか、何の話だよ?

音楽はおろか、ベルボトムの話でさえなくなってきたところで、お・し・ま・い。

Mama SaidMama Said

(1992/12/22)

Lenny Kravitz

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(2009/03/11)

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