ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

チョコクロワッサン日記

『3055』が閉鎖しちゃったので、書いた記事をサルベージするよ。

 

入稿 2012/11/09

 

Gun / Swagger  (1994)

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1. Stand In Line
2. Find My Way
3. Word Up
4. Don't Say It's Over
5. The Only One
6. Something Worthwhile
7. Seems Like I'm Losing You
8. Crying Over You
9. One Reason
10. Vicious Heart

 

スコットランドグラスゴー出身のロック・バンド、ガン。80年代から90年代後半まで活動していた(一度解散後、現在は再結成し活動)。

彼らの出す音は、何にかとくに奇抜なものでもなく、細分化されたジャンルの中にいるような類ではない。いわば王道のロックといったところか。英国ロックとして正常進化の結果といった佇まいのサウンドは、どこか哀愁を帯びたメロディを持っている。哀愁を漂わせつつも、決して線が細くナイーブなタイプではなく、出てくるリズムやリフは、かなりタフである。

ぐっと重心の低い横ノリも、スピード感とスケールの大きさを両立したアップ・テンポの縦ノリも、上手くまとめており、高度に練り上げられている。そして、フォルクローレを思わせるトラッド風ナンバーなど、懐の深さも感じさせてくれる。さらにはカヴァーでR&B / ファンク・バンド、キャメオの『Words Up』を取り上げるセンスもシブい。

そんなエッジの効いたリフを鳴らす歌モノのバンドとして、かなりの完成度を誇るガンであるが、解散までに4枚出したアルバムのうち、日本盤が出たのは本作のみ。本国でどのくらいの位置にいてどんな活躍をしているのかも、ほとんど伝わってこなかった。日本人好みのメロディだし、もったいない話だと思うのだが。ネット環境充実のおかげでいろいろな音、情報にアクセスできる今、あらためてお勧めしたい。(Jeff Goldsmith)

 

 

Swagger

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