ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

念には念 (念入り Ver.)

The WillardRomancer (2016)

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と、いうわけでウイラードのアルバム、『Romancer』なんだけど…複数回に渡って書くつもりじゃなかったんだが…昨日の記事をUPする直前、PC不具合で強制再起動がかかって、保存してなかった記事の後半が全部とんだ。だから、昨日のは生き残った途中までのなんだよ。

 

Northern Lights』は、オーロラの見える街って、北アメリカか?北欧か?次の『Lydia』も寒い風景が描写されてて、『Bound For London』ではロンドンへの旅だから、やっぱヨーロッパを回って来たのかな?

 

 オフィシャルHPのタイトルになってる、インスト曲の『Los Bandidos De Medianoche』を挟んで、アルバムのタイトル曲『Romancer』は、永遠のロマンサー宣言か。ロマンサーが書いた物語を、うちらはこれからも享受するわけだ。

 

エンディング『Sin City Pink Deville』は、KLAN、大島時代のシングル、『Pandora’s』のカップリング『Pink Deville』の新録だから、オマケ程度の予想してたら、すげー覆された。シンプルなロックンロールだったのが、4つ打ちで同期入ってて、その一方で管楽器も入ってて。しかもだ、ピンクのキャデラックで流すのはサンセット・ストリップじゃなくてラスベガスになってる!ビバリーヒルズの方からラスベガスって、近所じゃなくてもう州が移ってるな。だからこのアレンジは、ラスベガスのネオンが眩しい感じに大胆変更されてる。ZZ TOPが、シンセ導入期にエルビス・プレスリーの『ビバ・ラスベガス』をやったみたいな雰囲気だな。で、ピンクのキャデラックって、エルビスの愛車だから、なんか俺ん中で勝手に繋がったぞ。この、ど派手に生まれ変わった『Sin City Pink Deville』が、今回の物語を見事に締めてて最高だな。前作『My Sweet Journey』は、『Chase The Shooting Star』で静かに星空を見上げながら終わったから、対照的なエンディング。

 

 フル・アルバムとしてはインターバル10年なので、長いっちゃ長いけど、この抜けの良いメロディ群と、ストーリーの密度だったら納得せざるを得ない。というか、もう毎年とか、2年ごとに10何曲入りの音源出されても絶対困るだろ!

 

と、いうわけで、ウイラードの鳴らす物語からは、まだ降りられそうにないんだなあ。これが。マジビビる。