ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

ブレインストーミング

THE YELLOW MONKEY / smile (1995)

 

以前からの読者諸君はご存じのとおり、俺は3年ほど前にのっぴきならない病気になってしまって、それは今の科学だと一生治らないし、下手すると死ぬようなこともあるわけ。でも今はケアの方法が確立されているから、そう簡単に下手することはなくて、実のところ俺は或る意味そこらへんの健康な人より健康的な生活をしているのね。一応今んとこ、死ぬまでは死ぬ予定はない。何十年のスパンだと分からないけど、とりあえず今んとこは問題ないの。飛んだり跳ねたりして生きている。

それと逆に、20代に、神経がまいってしまったというかなんというか、どうもこっち関係が全般にダウンしてて、それが肉体にまで影響してものすごーく身体の弱い時期がけっこう長くあったんだよね。明確に疾患があるわけじゃないのに、一旦風邪をひいたりすると何日も寝込んじゃう感じでとことん衰弱しちゃうんだよ。たぶん頭がダウンしてるのが身体の免疫力にも影響してたのかなあ。今じゃ風邪ひいて、こりゃあかなり熱が出てるっぽいなってときも、体温はあえて測らないし風邪薬も飲まないでそのままやり過ごしちゃうって感じなんだけど。

で、そんな弱り切った20代の俺は冬のある日、風邪をひいてしまった。当時勤めてたCD屋に電話をかけると、社長の奥さん、会社だと部長の位置にいる人が出た。この部長がまたすげー怖い、社長は怖くないのに奥さんがすげー怖い人で、「うわーよりによってこいつ出たよ」とか思いながら欠勤の意を伝えた。部長は思いのほか優しく、「美味しいものいっぱい食べて栄養つけて、早く治してね~」と言った。あーほっとした。当時の俺だから、やっぱり一日じゃ治らなくて、翌日にまた欠勤の電話をかけると、出たのはまた部長。今度は前日を打って変わって、「お前!風邪ぐらい一日で治せないのかよ!」と怒鳴られてしまった。おっかないので仕方なく、その次の日から出勤したら、なんか熱がぐんぐん上がって、でももう休める雰囲気じゃないので座薬を買って尻の穴に突っ込んで何日か仕事をしてた。そしたら、何日目だったか、熱が40℃から下がらなくなっちゃった。そんな俺を、家に来た親戚のおばさんが見かねて、おばさん行きつけの病院に行くとこに。その旦那、つまり親戚のおじさんが運転する車で担ぎ込まれ、診察した結果、そのまま入院することと相成った。

どのくらい入院したんだっけなあ…一週間弱ぐらいか。診察て出た病名も「肺炎になりかけ」とか、超苦しい思いして撮ったレントゲンでも「胃に穴が」じゃなくて「胃はけっこう荒れてます」とかビミョーな感じだった。ここが決定的にこう病気とかじゃなくて、全体的に弱ってたんだな。俺が当時どのくらいまいってたかっていうと、部屋に来た看護婦さんがベッドに臥せってる俺に向かって、「あなた、人から暗いって言われるでしょ?」と言い放つほどまいってたのだ。つうか患者に向かってんなこと言うか?!看ハラだろ!!

まだ体はふらつくけど、とりあえず熱は引いて食事ものどを通るようになり、退院の日が来た。来るときと同じく、親戚のおじさんの車で家に帰った。帰る日の朝、冬の空は快晴で、カーラジオでFM NACK5が流れていて、それを聴いていたらイエモンの『LOVE COMMUNICATION』がかかったんだよ。タイミング的にはアルバムからの先行シングルとして、ヒットしたときかなあ。それか、アルバムが出た直後ぐらいかな。リリース記録を見るとどっちも冬なんだよね。車から見える冬の空が青かったのと、この曲がかかったのはすごく印象に残ってる。

と、アルバムの内容について書く前に、文字数が多くなってもう疲れた。だからこれでおしまい。

おしまいだよ!

あと、蛇足だが親戚家族ってそれぞれにキャラがあってかぶらないし、その集まりでも役割みたいなものがあるじゃない?この話に出てくる親戚は豪快系というか、子供、つまり俺の従弟も俺よりワンパクで、そんな感じの家族。そんな、親戚のおじさんが、入院中に持ってきた差し入れは、マクドナルドのフィレオフィッシュとチーズバーガーで、フツーの風邪でもマックなんか食わないのに、肺炎胃炎で入院中にマックはないだろ…気持ちはありがたいけどやっぱここはそういう家なんだよなとそのとき思いました。まる。

ホントに音楽のことを書かなかった…

SMILESMILE

(2000/08/19)

THE YELLOW MONKEY

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