ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

キャンパスライフ~生まれて来てよかった~

昨今の音楽産業危機、とくに小売業、リトル・テンポ…じゃなくて、リアルちんぽサザエさん…じゃなかった、リアル店舗の壊滅的な状況は、ネット環境や記録媒体の進化といった、パソコン周りのソフト、ハード両面の充実と反比例するように進んできてしまった。

そのような状況を嘆く一方で、20年前だったら「あーちょっと、久しぶりにストライパー聴きたくなっちゃったなー」と思っても、近所のレンタルショップにでもなければ(ないバヤイが多い)、電車賃使ってCDショップを探し回り、在庫があったとして国内盤なら二千なんぼ、輸入盤なら千何百円出してアルバム一枚買わなければならなったのである。“ちょっと聴きたい”ってくらいだとハードルが高い。

それが今では、ネットレンタルなる方法で、安く手元に届くのである。月額いくらいくらで、単価にしていくらいくら。ダウンロードじゃなくても、こりゃみんなCD買わないよなあ。

さっそく、パソコンに取り込み、ジャケットのアートワークも入手する。

ストライパー / 無法の掟 (1991)

Against The Law / Stryper

 

うぎゃあ!何これ?全然黄色と黒のストライパーじゃない!オー!ジーザス!!これじゃ聖書はバラマケマセーン!

ネットレンタルの画面だとジャケが載っていなくて、ちゃんと確認せずクリックしてしまった。そして、レンタルCDってジャケなしで、盤だけで届くじゃん。それをitunesに入れて、そこで初めて気づいた。これはストライパーがイメチェンしてしまって、衰退のきっかけとなったアルバムじゃないか!ジャケ同様、このころはメンバーの衣装もストライプをやめて、革ジャンなどに変わっていたらしい。これじゃAURAがバンドブーム終焉間際に、髪を黒く染めたときみたいじゃないか!って、例えの順番が逆のような気もする。

音の方も、根っこの方ではあのストライパーなんだけど、ちょっと無骨でスケールのでかいアメリカン・ロックを目指したみたいな感じが、マイケル・スウィートのスウィートなところとかを消してしまっている。 曲自体はそれほど悪くない。でもやっぱクリスチャンでシマシマでなんつう、とんでもないコンセプトと、甘味なポップ・LAメタルを鳴らしてこそのストライパーじゃん。そこを自己否定したアルバムなんか聴いてどうする!

つうかまあ、ちゃんと調べてから注文しろっつうことだな。

Against the LawAgainst the Law

(2003/04/09)

Stryper

商品詳細を見る