ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

キスして損しちゃった

R.E.M. / モンスター (1994)

R.E.M. / Monster

 

R.E.M.に関して俺は、その音楽をちゃんと理解しているとは言いがたい。「じゃあ、ピンク・フロイドのことなら1から10まで理解しているんか?」と問われれば、それに限らず、他のロック・バンドのこともほとんど理解していない気がしないでもない、ももいろクローバーZのことだってまだまだ分らない。まあそれはいいとして、そんなR.E.M.の中で、しいて言えばこの『Monster』が一番しっくりときていたかなあ。

たぶん、ギターにディストーションが効いているし、俺のイメージするロックの感じと合致する部分が大きかったんだと思う。

そんなR.E.M.の中ではわりと(こんな俺にも)分り易い、ロック、ロックしている作風になったのは、1994年当時の音楽情勢、グランジオルタナティヴ・ロックとリンクしているということがあるし、そのグランジの象徴、カート・コバーンの死がこの作品に影響しているとも言われている。

そんでもって、カート・コバーンフェンダーに作らせて晩年にちょっとだけ使用したギター、“ジャグスタング”を、R.E.M.ピーター・バックが譲り受けて、このアルバムからのシングル『What's the Frequency, Kenneth?』のPVなどで使用しているんだよね。

その後…次作の『New Adventures In Hi-Fi -』が打って変わってダウナーな作品で、さらにその次の『Up』では、ドラマーのビル・ベリーが脱退してしまい、バンドにドラマーが不在となってしまった。『Up』ではそれを逆手にとってリズム、音響面で様々な試みが行われているんだけど、う~ん、ちょっと、なかなかどうなのか?って感じになって、以降あまり律儀には追わなくなってしまっていた。飛び飛びで聴いてはいたんだけど。

そして、9月21日、彼らは解散を発表してしまった…

がーん…!!

(「がーん!!」としか締められないあたりに引き出しの少なさが露呈している)

モンスターモンスター

(2007/03/21)

R.E.M.

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