膨大なライヴ音源が聴ける 『Wolfgang’s Vault』というサイトを発見したのであった。
「発見した」というと、いかにも自分が冒険してアメリカ大陸でも発見したかのような物言いだが、すでに知っている人は知っていて、私が昨日知っただけの話である。
「ABBAからAC/DCまで」どころではなくて、とにかく沢山のライヴ音源、映像がUPされている。主にロックのアーティストだが、マイルス・デイビスなどのジャズもあった。
ストリーミング配信で視聴でき、中にはMP3やFLACファイル形式で購入も可能な音源も。他にアーティスト・グッズの販売も行っているよう。
「すげえなこんなサービス、何なんだよう!!」と思ったら、これは大物プロモーターの故ビル・グレアム(ロック史上、重要なライヴ・ハウス『フォルモア』のオーナーね)が管理していた音源が中心で、他にラジオ放送用のソースも含まれたラインナップを公開。なのでイリーガルなものではなく、アーティストにはちゃんとロイヤリティが発生しているらしい。ビル・グレアムのアーカイヴだから、フィルモアでのパフォーマンス音源が多かったのか。
こりゃ凄い!
…でも、大変。
ほんの少し前まで、書籍やレコード、CDなど、物質、実体に縛られていた音や知識は、自宅にある“モノ”で読んだり観たり聴いたりしていたので、“有限”。無限なものなどないから有限なのは当たり前だけど、“感覚として有限”だった。
今回のようなサイトが増えてきたり、Youtubeでの視聴しかり、更にどこのどなたか知らないような人がブログなどでネット上に面白い文章をUPしているのを読んだりしているとキリがなく、無限に近い。音源にしろ何にしろ、無限というのはありえないけど、人間一人が向き合える容量からすると、感覚としてはもう無限。
こりゃ大変だ。
貴重な音源とあまり安易に接したくはないけれど、とりあえず音のみのソースは“ながら”でも聴けるので、何かしながらどんどん聴いてみようと思う。
左右スピーカーのピッタリ真ん中に位置取って、じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっーーーーーーーーーーーっと、正座して聴ける量じゃないよな、このアーカイヴは。
あと、音楽サイト『3055』でレビュー記事を書かせていただいているので、こちらも引き続きよろしく!
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(2009/06/01) Various |