Santana / Caravanserai
これは私にとってかなりトリップできる作品。
でもクスリとか葉っぱ的な意味じゃないよ。
ロックンロールを聴くときにはその肉体性、ダイレクトな衝動に魅せられたり、日本人ミュージシャンを聴くときは日本語の歌詞が直接思考に入ってくるので、頭の中も自然とそういった向き合い方をしようとする。
それもこれも正しい楽しみ方。
その一方で、インストゥルメンタル・ナンバーや、歌入りであってもイマジネイティヴな要素が強い音楽・・・ピンク・フロイドのサウンド・スケープやこの『キャラバンサライ』を聴くき、頭の中はもっと自分の中でイマジネーションを働かせて対峙しようとする。マイルス・デイビスの『ビッチェズ・ブリュー』などもそうだ。
ピンク・フロイドの『狂気』は、地上にある日常生活から成層圏を経て宇宙へ、衛星軌道から原題『The Dark Side Of The Moon』のとおり月の裏側まで行ってくるようなイメージだが、『キャラバンサライ』はもっと大地を旅するイメージ・・・
月の・・・砂漠を・・・思わせるような・・・・
・・・って、ジャケットの画そのまんまやないけ!!
まーあれですね、音楽にアート・ワークはやっぱ重要っつうことですね。
冒頭にある虫の鳴き声のパートが物語の導入部となり、50分ちょっとの旅行に出ることができるので候。
キャラバンサライ
(2003/10/22) |