マイルス・デイビス / 1969マイルス (1993)
Miles Davis / Festival De Juan Pins
1969年フランスでのライヴはエレクトリック・マイルスの幕開けを告げるウヒャー怒涛の演奏だマイルス・デイビス ウェイン・ショーター チック・コリア デイヴ・ホランド ジャック・ディジョネットつうー所謂ロスト・クインテットだなーとくに序盤のテンションがハンパないよハード・ロックもパンクも真っ青だねどどどどどこで息継ぎしてるんだよつうか管楽器は息吸わなきゃ死んじゃうよっつうかフツーにどっかで息継ぎはしてるよなでも聴いてるこっちが息継ぎできねーよ!!
・・・といった感じで、句読点を打てないくらいに息つく暇もない約1時間。
『ラウンド・アバウト・ミッドナイト(Round About Midnight)』など、所謂“アコースティック・マイルス”の曲もドーピングしたか、ゴジラがメカゴジラになったかという感じに変身、『マイルス・ラン・ザ・ヴードゥー・ダウン( Miles Runs Voodoo Down)』や『サンクチュアリ(Sanctuary)』といったこのライヴ直後、アルバム『ビッチェズ・ブリュー(Bitches Brew)』に収録される楽曲はアルバムに収められる形に至る前のプロトタイプともいうべき姿が楽しめるのじゃ。
とにかく演奏の発する熱量が凄い。冒頭、ジャック・ディジョネットのドラムなんて空からヒョウかアラレが降ってきたみたいでなにをどう叩いているのかさっぱり分からん!
グラグラと煮立っている熱湯のようにそれぞれの音が暴れていて、みんなてんでバラバラのようでいて、ギリギリのところで調和を保ち、猛スピードで壁に激突しそうなところでパッと身をひるがえすといった感じの絶妙なアンサンブルだぜぃ。
あ、あとさー、今調べたらこのアルバムって今日現在、1993年に発売されてから一度もリマスター再発とかしてないのね・・・
あつかいとしてはあくまで後々出た発掘音源、そんなもんなんだろうか。
1969マイルス
(1993/10/09) |