ローズ・タトゥー / ローズ・タトゥー (1978)
オーストラリアのロックンロール・バンドでAC/DCとともに思い浮かぶ(という人はどのくらいいるかな?)のが、ローズ・タトゥー。
こちらは、代表曲の『ナイス・ボーイズ(Nice Boys)』が収録されている1stアルバム。
『Nice Boys』はガンズ・アンド・ローゼズがライヴ・アルバム『Live?!☆@ Like A Suicide』(後の『GN'Rライズ/GN'R Lies』)でカヴァーしているのが有名。
意外なところでは、デランジェがDIZZY在籍時、メタル時代のライヴでオープニングSEとして使用しており、あくまでお遊び企画的にだがライヴでカヴァーしたときもあった。
ヴォーカルのアングリー・アンダーソンをはじめとして全身刺青だらけの男達が繰り出すパンキッシュかつブルージーなロックンロールは無骨で荒々しい。
『Nice Boys』に代表されるようなストレートでスピーディーなナンバーはまさに“パンク”といっていいようなハードさだが、そんな曲にも必ずブルージーなスライドギターが鳴っているのが彼らのサウンドを特徴づけている。
ハードでどちらかとゆうと無愛想、ともすれば一本調子かなと思ったところでメジャーキーのポップ・ソングや、スライド・ギターがエレキではなくアコースティックな音(ドブロ?)になった、和みな感じの曲が入ったりして変化をつけている。
傍若無人で荒くれ者のロックンロールのようでいて、どことなく憎めない愛嬌があるのがこのバンド。
強面だが憎めないヤツら・・・だってアンダーソンはジャケ写でオーバーオールを履いているんですもの・・・
Rose Tattoo
(2008/01/29) Rose Tattoo |