ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

あなたの事ですずしい渚

BAD MESSIAH / 愛撫 (1992)

通販で買ったバッドメサイアのCDが届いたどっ!

音楽的に“化けた”前作『クロコダイル・ティアーズ』のことはだーいぶ前に書いたが、その次にあたる作品。

男臭いロックンロールを脱ぎ捨て、ハードコア・パンクからファンク、アコースティックと打ち込みの同期など、一気に幅を広げた前作だったが、この『愛撫』では、「渋谷系かっ!」ってゆうくらいのポップ・ソングからブラス・ロック風、レゲエ、ボサノヴァまで加わり、さらにゴッタ煮度が増しているのだ。

冒頭曲『自由の女神』の間奏には、寸劇風の台詞回しまで入っていて、最初に聴いたときは面食らってしまった。

タイセイはSAでのアニキぶりもカッコイイけど、ポップ加減もこのアルバムぐらいまで突き抜けていると、逆にある意味男気を感じる。バンドに対する固定観念を吹っ飛ばそうと挑んでいるようだ。

『そりゃないぜセニョリータ』なんて最高の曲名じゃあーりませんか。

このアルバムが出た‘92年っていったらバンド・ブームはもう完全に引き潮だったんだが、TVタイアップ主導のヒットがチャートを席巻していたウラで、こういった良い意味でヘンテコリンな音楽がいくつも出てきていたんだよなー。

当時、EPICソニーが作っていたTV番組、『eZ a GO! GO!』で、タイセイはジュディ・アンド・マリーのYUKIと一緒にMCを務めていたわけだが、ロケバスの中で移動しながら放送(収録)って回で、バスの揺れでYUKIが飲み物をブチマケちゃって、タイセイが「いいよいいよ、気にすんなよ」ってフォローしていた光景が忘れられまへん。られまへん。

愛撫愛撫

(1992/11/01)

BAD MESSIAH

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