BAD MESSIAH / DISCO ARMADILLO(1994)
突然変異的にカラフルな作風、ミクスチャー的になった『CROCODILE TEARS』、さらにポップ度を増し、ロックの枠から開放され自由な作風になった『愛撫』に続く、彼らのラスト・アルバム『DISCO ARMADILLO』は、前作と比べてもさらにポップになって、もはやミクスチャーでもなく、“○○ロックのバンド”といったレッテルが貼りにくい佇まいになっていて・・・これまでの方向性に加えてGS歌謡ロック的なものやサイケデリックな曲が入ってきている。
このポップ加減なのだが、これがちょっと曲者の…何回転もひねった感じになっていて、前2作のわかりやすいキャッチーさは後退しているかも。男臭いロックンロールから、アルバムを重ねるごとにごった煮度を増していったバッド・メサイアだけど、このアルバムに至ってはちょっと幅を拡げすぎたかなというか、それで逆に手詰まり感があったりする。
それでもって、この作品を最後にバンドは解散。ヴォーカルのタイセイは数年後に剛球、直球勝負のパンク・バンドSAを結成(厳密に言えば復活)するのであった。
Disco Armadillo
(1994/10/01) BAD MESSIAH |