ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー


映画「色即ぜねれいしょん」を観た。
原作もよかったが、さすがばちかぶり監督。小説で文字として読んでいたのより切なさ、甘酸っぱさが甘酸っぱさがわかりやすく画面に出てくる仕上がりになっていた。

劇的な泣かせどころや爆笑する笑いどころが出てくるわけではないが、盛り上がりそうで寸止めな恋愛、価値観を共有していた友人が変わってしまい距離を感じる描写などは切なく、まだ子離れできていない親とのやりとりや喧嘩が強くなりたい願望(妄想)の描写は思わずニヤニヤしながら観てしまった。

原作者、監督、主要な登場人物の多くを音楽、サブカルチャーに関わりの深い人たちが占めているが、あざといギミックや奇をてらった雰囲気はなく、自然な良い風が吹いている。

青春ノイローゼをこじらせてしまった人たちにお勧めの作品である。